映画の最近のブログ記事

遊星からの物体X

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thing.jpgホラー映画の金字塔とも称されるジョン・カーペンター監督の傑作ですが、うっかりDVDを買ってしまいました。

この作品との縁は例えば...
  • ノリスモンスター登場シーンぐらいしか覚えていませんが、テレビで一度見ているはずです。
  • 87年か88年のラジオの製作で、サラウンド効果の説明に使われていたのがこの作品でした。ブレアが無線機を壊し、振り向きざまに発砲するシーンがイラスト付きで。
  • 安永航一郎「県立地球防衛軍」で南極物語として(もちろん意図的に)紹介されていました。
  • 瀬菜モナコ「イチャメチャ」のカバー裏マンガに出てきました。
有名な作品ですから接点は多いですね。

これだけ接点があったのに、冒頭で犬を狙撃している理由を思い出すのに何分もかかったぐらい、予備知識なしに近い状態で見られたのは幸いでした。

怪物としての宇宙人と言えば、この時期だと数年前にリドリー・スコット監督「エイリアン」があります。これは汁も滴るいい昆虫で、グロテスクとはいえ美しさも感じる整ったデザインでした。
その直後で、これだけのオリジナリティを表現して見せたのは、並大抵のことではありません。生首から足が生えるとか、一体どんな脳みそしていたら思い付けるのか。まあ、ノリスの脳みそはなくなっていそうですが。

チャイルズが乗っ取られていたのかが、よく話題になるようですが、それは重要ではないと思います。監督の言い分では二人とも人間とのことですが、それが嘘だったとしても、作中で決着しなかった問題にはあまり興味がありません。続編があるとしたらチャイルズの解釈が変わるだけですし、なければそれで終わりです。

それより、ブレアがいつから乗っ取られていたのかが問題です。小型UFOを作るぐらいですから、ある程度の時間を宇宙人として行動していたはずですが、冷静に分析をしてもいました。しかし分析結果を基地の仲間に知らせていないので、あれが人間として行動できた最後だったのでしょうか。
解剖で体液の一滴ぐらいは触ったかもしれない、程度しか感染経路はなかったでしょうから、乗っ取られるのに時間がかかったとしても、あり得る話です。

ところで、火炎放射器って南極では日用品なのでしょうか?

サマーウォーズ

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summerwars.jpg
109シネマズ菖蒲の7番シアターはちょっとスクリーンが小さい...。もっと早く行っていれば、もう少し大きいスクリーンで見られたのでしょうか。

オンラインサービスと現実が強固に融合した世界で、ネット上のテロリストのようなAIと対決するというシンプルなストーリーで、本筋に関しては語ることもありませんが、付随する出来事と演出が優れている作品でした。

情報をひたすら吸収するAIというモチーフ自体は使い古されたものです。役回りとしては「攻殻機動隊」の"人形使い"よりも、「サイレント・メビウス」の方でしょうか。東京タワーでレビア・マーベリックと対決したAIは、情報をコピーではなくムーブしてしまうのか、現実世界が徐々に機能しなくなっていった点で、本作のAI"ラブマシーン"により近いものです。

しかし現実世界への影響をより具体的に、より人間くさく演出することに力点が置かれており、万人向けの作品として成功しているのではないでしょうか。

最後の四人の活躍、特に電脳の技術的な部分と最も縁遠い夏希の、文字通りの大勝負はクライマックス最大の見せ場であると同時に、本作のテーマを象徴するシーンなのでしょう。
佳主馬と夏希のアバターも格好良かったです。やはり耳ですね、特に佳主馬のはケモノで素晴らしい。

SFとしてはツッコミどころ多数ですが、細かい矛盾を気にせず見させてくれるだけの迫力がありました。

トランスポーター3

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transporter3.jpg
また最終日の最終上映で見てきました。シネプレックス幸手に入るのは初めてです。

ヒロインのヴァレンティーナが実にビッチで、台詞回しや演技で笑わせてくれます。リュック・ベッソン監督ってアホですね(褒め言葉)。

「TAXi」や「フィフス・エレメント」といった過去の代表作は見ておらず、本作公開前に1・2をテレビ連続放映で見ただけだったりしますが、過去2作に負けずテンポが速くて楽しい作品でした。

「トランスポーター」シリーズ最大の特徴は、カーアクションが実は前面に出ていないことでしょうか。確かに結構な時間を割いていますし迫力もあるのですが、壊れれば普通に乗り換えており、車をスーパーヒーローの一部として、例えば「ナイトライダー」のようには描いていない印象を持っています。

人身売買、細菌要人テロに続き、今回は環境テロとスケールアップしました。といっても、やることは変わりませんが(笑)。
2作続けて使われたヌルヌル格闘は今回はお預けですが、その代わりスーツが新たに活用されています。予備もあるのが素敵です。

タルコーニ警部のパソコンはますます万能ですし、計算尽くのアクションも絶好調です。タルコーニが担当することになる情報戦で主人公側が圧倒的に優勢であっても、悪党側もなかなか一筋縄では行きません。何とか喉元に食らい付き、最後は鉄拳制裁。これぞ活劇です。

その情報戦は、ますますSFの次元に近付いています。「できなくはないけど、実現するのは先だよ?」→「よし、できるんだな」という感じでアイデアが盛り込まれていくんでしょうね。

どこから突っ込んでいいのかわからないダムでの浮上シーンや、クライマックスの屋根から列車内への車ダイブなど、見所も多く多人数でワイワイ見たら最高でしょう。

ダークナイト

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darkknight.jpgIMAXでの再上映ということで、見逃した「ダークナイト」を109シネマズ菖蒲で見てきました。

韓国の出番は密輸業者ですか(苦笑

ティム・バートン監督の89年版しかまだ見ていないので、私の中ではジョーカー作品だけを続けて見たことになります。ジャック・ニコルソンのジョーカーはコミカル寄りのキ○ガイでしたが、ヒース・レジャーは陰惨なキチ○イになっています。笑い声もそれほど出しておらず、そこを楽しみたければジャック・ニコルソンを見る他ないようです。

ウェイン・エンタープライズのフォックス社長がモーガン・フリーマンなんですね。バットマンの正体に気付いてしまった弁護士リースとのやり取りがとても素敵で、相変わらず笑顔に味があります。

何やらコイントスが目に付くと思ったら、トゥーフェイスその人がいるじゃないですか。名前で気付くべきなんでしょうけど、終盤のもう一つの焦点は彼になっています。

ストーリーはとてもとてもとてもダウナーで、時間軸的に原作がこれより先に続いているのが信じられないぐらいです。人もよく死ぬことで...そうでなければトゥーフェイスみたいなのは誕生しませんか。

バットポッドとジョーカーのチキンレースが、恐らく最大のポイントなのでしょう。己の狂気を自覚しているジョーカーが、行き着く果てに何を望んでいるのか。単純な、純粋な、ある意味で幼稚なものなのかもしれません。
そしてどこまで行っても彼を殺せないバットマン。行動は正義でも、排除にまで至れないその理由は、どうにも正義と別のものにも思えます。その歯止めは自発的なものなのか、頭の中にある誰かの声なのか。

「バットマン・ビギンズ」と今作と、コアなファンには歓迎されているとのことですが、マニア受けの要素が強いですね。大衆作品として定着しているアメリカなら大ヒットになるのでしょうが、キャラクターしか知らない人が多い日本では、伸びないのも仕方ないかもしれません。
ダークヒーローだと知っているのなら、間違いなく必見の作品なのですが。

哀 ふるえる哀

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aisenshi.jpg数日前、イオンモール羽生の未来屋書店に行き、ついでにワーナーマイカルを覗いたところ、ファーストガンダム劇場版II「哀・戦士編」が金曜日までで上映されていると知りました。
今年が30周年なのでリバイバル上映があると聞いてはいましたが、まさかこんな近所でやっているとは。勤め人なので、金曜までとなれば金曜のレイトショーに行くしかないわけです。

整理しましょう、確か、「ジーク・ジオン!」で終わったのがIだったはずですね。つまりサイド7に始まり、ルナ・ツー前後でシャアと交戦。地上に降下してガルマ隊を撃退、そこにグフ初登場で大苦戦。ガルマ国葬にブライトさんが憤る、と。砂漠と海を渡ってジャブローまでがIIです。

案外覚えてないものです。シャアの失脚はコズンの台詞で語られていたんですね。IIIでもバーで酒を飲んでたりして、浮き沈みの激しい人です。仇敵の陣営で仇討ちをしようというのですから、仕方ありませんが。
「ミノフスキークラフト」という言葉がファースト作中で既に存在していたのも、今回初めて気がつきました。

アムロが脱走する直前、シミュレーションしていて居眠りしてしまうシーンのコンピューターの画面に、PSG音源チップのような型番がありました。AY3-8111とかそんな感じの数字が。全般的にどこかの回路図から拝借したような図でしたね。

ジャブローでのゴップ大将の台詞で有名なのは「フィアンセがいたんだっけな」ですが、その前にある「ソロモンが堕ちれば和平を持ちかけてきて戦争は終わる」は非常に重要ですね。幼い頃は全っ然、気にも留めない台詞だったのですが、デギンとその周辺にいる穏健派に言及しています。

とにかく何度も見ていた子供の頃は、単なる活劇として見ていましたから、戦争以外のシーンはあまり覚えていませんでした。スパイであるエルラン中将とジュダックにしても単なる「卑怯な悪い奴」。
援助物資を投下したルッグンをアムロが、MSも一撃のあのビームライフルで不時着させるシーン等、敵の兵士も人間だという描写はよく覚えているのですが、戦争の政治的な面を描いたシーンは当時は理解できなかったのだと思います。

さて最後のスタッフロール...じ、次回予告!?
「そして来春3月 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」
当時のテレビ放映は音声が切れる前に終わっていたように感じたこともあるのですが、気のせいではなかったことになります。最近新作として公開されたΖガンダムのIIIも3月だったらしいですが、そうですか、本編映像中に次回予告が入っていたのですか。
四半世紀を経ての大発見、忘れていたのではなく正真正銘の初見です。

劇場で見るのって、素晴らしいですね。

ターミネーター4

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t4.jpg魔王の罠にかかった王様と親衛隊に代わり、勇者と戦士が囚われのお姫様を救い出すストーリーです(違...わなくもない)。

「ターミネーター4」制作会社の持ち株会社、ハルシオンHDが破産申請をしたという衝撃的なニュースがあり、慌てて見てきました。通常の上映期間はとっくに終わっていましたから、山梨はテアトル石和までの遠征です。待合室に猫がいる小さな映画館でした。

ジョン・コナーは予言者でありカリスマであり、抵抗軍はもっと年配が仕切っている設定となっています。北斗の拳2のバットみたいなリーダーも好きですが、これはこれでリアリティがあります。既存の軍隊には元々の指揮官達がいますから、軍属でさえない若造が入る余地はないでしょう。

主な登場人物はジョンの他、T3で一緒に逃亡してT-850の知る未来同様に妻となったケイト・コナー(旧姓ブリュースター)、T1の主人公でジョンの父となるカイル・リース。まだジョンとカイルは出会っておらず、これが今作の目的となっています。そしてT-800と殴り合える謎の男マーカス・ライト。

マーカスは審判の日より前に処刑された死刑囚だと冒頭で説明されますが、執行直前にサイバーダイン社への献体に合意し、改造されてしまうのです。彼の存在により、T3までのいずれとも違う未来にいると観客は認識するのですが、その狙いはクライマックスでスカイネット自らの口で明かされます。

メカについて。まずバイク型のモト・ターミネーター。何しろ人間側の状況が199X年的に酷い有様なので、カーアクションを取り入れるためには仕方ないところでしょう。そんな悪路で走れるのか疑問は残りますが。

T-800以降だけでなくT-600も潜入型だとT1でカイルが語っていたはずですが、T4のT-600はとても大柄で、「ゴムのような皮膚」を見るまでもなく人間ではないのは一目瞭然です。しかし映画として考えると、薄暗いシーンで銀幕越しに皮膚の材質はわかりませんから、「旧型」の記号化としては妥当ではないかと思います。

ハイドロボットという水中型も出てきます。どこのフェイスハガーかと思わなくもないですが、映像的には緊迫感がありました。

巨大な人型捕獲ロボットのハーヴェスターには、「トランスフォーマー」に似てしまっている点などで否定的な感想が多いようです。輸送機トランスポートとの合体はギミックとして面白いのですが。

元々ナンセンスである巨大人型ロボットの運用効率を論じる以前に、そもそも捕獲する理由がありません。スカイネットは人間を排除するのが存在意義なので、片っ端から殺さなければならないはずです。
T-800ら、今までの作品のターミネーター達は一体だけで過去に送り込まれているため、軍隊と対峙しない程度に隠密行動を取る必要がありましたが、今作の時間はまだ人間側が劣勢なので、確実な方法を採る理由がありません。

ですが、さて、T3までで描かれた未来と違うことを思い出さなければなりません。今までの未来ジョンや未来ケイトはカイルやT-800/850にマーカスのことを告げていませんので、T4ジョンがいるのは全く違う時空になります。
そしてまた、スカイネットがジョンよりカイルを優先的に狙うなど、T3までには描かれていないことです。カイルはまだ主観時間ではサラに会っていませんので、T4スカイネットはカイルがジョンの父だと知らないはずなのですから。
※ある出来事を起点にパラレルワールドが派生していく考え方に基づきます

つまり、T3でT-Xを送り出したよりさらに未来からの黒幕が存在することになります。その誰かが、マーカスを改造し、さらに指導者になる前のジョン、彼と会う前のカイルを探して殺すよう、T4スカイネットに指示したことになります。
それはもちろんスカイネットですが、さすがに情報だけを過去に送るような、映像的に地味な真似はしないでしょうから、また人型ロボットの何者かと考えるのが無難でしょうか。

T4は「俺達の戦いはこれからだ!」な終わり方をしてしまいます。サイバーダイン社は吹っ飛ぶのですが、スカイネットはコンピューターネットワーク上に存在する(T3からの設定)ので、まだ消えてはいないのです。

T2ほど圧倒されなかったのは正直なところですが、続きが見たいと思うぐらいには楽しめました。でも、最後まで撮影されるんでしょうか?

ターミネーター3

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先週、テレビ朝日でターミネーター3を見ました。その先週にはテレビ東京でターミネーター1も。
特に3をきちんと見たのは初めてかもしれません。

t3.jpg収穫は、2のおさらいシーンで「地獄で会おうぜベイビー」が入ったこと。テレビの最初の放送時はこれだったはずなのに、特別編の放送と同時に「さっさと失せろベイビー」に差し替えられてしまって寂しかったのですが、存在が確認できました。

ジョンが落ちぶれ、サラ・コナーは死に、ダイソンは犬死に、おまけにT-Xが弱いという散々な3ですが、元々1でタイムパラドックスを平行世界として回避しているため、3も一応、平行世界として考えることができます。

忘れていましたが、1の設定ではカイルを送り出した後にタイムマシンは破壊されたことになっているため、2の時点で既に矛盾があったのです。ですので、設定の矛盾についてはツッコミ無用と言えます。綺麗に終わった作品を改悪して蒸し返すのは愚の骨頂だと思いますが。

設定の壁を棚上げしてもなお評価できないのは、同人作品的な内輪受けシーン(サングラスや胸膨張、トイレ格闘など)が目立つのもあるのですが、一番大きいのは、T-Xの魅力が弱いために単発作品としても出来が悪いからです。

ターミネーターは人殺しのための機械ですので、人がゴミのように死ななければなりません。T-1000は景気よく刺し殺してくれました。刺し殺す、これもポイントの一つだと思います。ボディビル出身のシュワちゃんを1から起用したことからも明らかですが、最初から本質的に肉弾戦が魅力なのです。
T-Xは冒頭で何人も殺していますが、全部拳銃です。拳銃で人を殺すのは子どもにだってできるので、印象が弱い。パトカーへのリモコン細工もコソコソやっていましたが、従来なら警官の殺戮シーンになったところでしょう。

ターミネーター自身の映像的な面白みもありませんでした。
少しずつ破壊されていくT-800/T-850、(効いてはいないものの)ショットガンで穴だらけに、或いは頭を真っ二つにされるT-1000。T-XはT-1000ほど変幻自在ではありませんが、ダメージすら一時的にもほとんど表現されておらず、変化に乏しいものとなっていました。汚れ表現を嫌うであろうモデルを起用したことも原因かもしれません。

T-Xが能力を発揮するシーンが足りないため、液体金属名物の変身シーンもおかしな事になっていました。せっかくケイトの婚約者に化けたのに、接近中に自分から元に戻って殺害失敗。この世界のAIは、時代劇の悪役みたいに自分から悪事の説明をするような間抜けなのでしょうか。

今日フジテレビでやっていた2を見ると、人間相手ならオーバーキルになるような、全くクレイジーな戦いが楽しかったのを思い起こします。製鉄所シーンの前は最たるもので、T-800がトレーラーのボンネットに飛び乗り、至近距離から運転席のT-1000に自動小銃を乱射、さらに猛スピードのまま横転、液体窒素で凍結、撃たれてバラバラ、熱気で溶けて再生。「二人ともやり過ぎだわ!!」
こういう驚かせてくれるアクションシーンも3にはありませんでした。

リモコンパトカーとはしご車でのカーチェイスは迫力がありましたが、3で楽しかったのはここの他...軍施設のT-850との格闘で、足が反対側に動くシーンぐらいでしょうか。SFアクションは想像力が足りないと急速に萎みます。

さて、邦題4ことSalvationが公開されました。ネットでは既にツッコミが開始されていますが、せっかくなので見に行きたいと思います。
broopers.jpg「何でもかんでも世界一の本、ビールブックでお馴染みのビールから、新製品ライトビールの登場です。カロリーも美味しさも1/3、もちろんお値段は一緒。」(声:松金よね子)

広川太一郎氏が亡くなったのは3月でした。広川氏が吹き替えた作品の中で、それほど知名度がないと思われるのが「アメリカン・ブルーパーズ」(1984年)でしょうか。マイナー作のご多分に漏れず、吹き替え版がビデオ化されていないのです。もちろんDVDもありません。一部では広川氏の最高傑作という声もあり、DVDが出るとしたら、吹き替えが収録されることを祈らずにいられません。ちなみにセル版の字幕は普通に平凡な内容でした。

たった一度だったかもしれないエアチェックを発掘したので、またDVDにしてみました。録画は恐らくSONY SL-J9(βIII)。またSL-2100再生、DVDはDVR-77H(SPモード)。文豪ミニ5GXやKDD「TRY TO CALL」等のCMから、1987年のようでした。次週予告が8/15「零戦燃ゆ」とあるので、8/8なのでしょう。

内容は邦題の「迷プレ・珍プレ大百科!!」のコピーの通り、古今東西、スポーツに限らず様々な目を引く映像を集めたものです。NHKの「世界おもしろスポーツ再発見」で取り上げられるタイプの変わり種も多いですが、いつどこの国かロケット打ち上げ失敗なんてのも含まれています。

で、劇中CMのビールです。もちろんギネスのパロディなのですが、この「ライトビール」の宣伝文句のハイテンションなスピードで、「待て、それでいいのか!?」という笑いがとてもとても印象的でした。他にも「ビールブックで有名なビールです。ビールと呼べるのはビールだけ、ビールと言ってお求めください。」等のビールネタが時々挿入されています。さらに劇中通販が複数あり、シャフトが曲がるゴルフクラブ「バンゴドライバー」など、おバカなネタが目白押し。

時々見ると幸せになる作品です。

学者戦士...?

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「攻殻機動隊」以来、ずいぶん久々に映画館に行き、「ドラゴン・キングダム」を観てきました。

「攻殻」の頃はシネマ・コンプレックスという言葉がまだ定着していなかったと思いました。そのシネコンに生まれて初めて入ったことにもなります。イオンの郊外型ショッピングモールの中に鎮座するワーナー・マイカル・シネマズ羽生店。ワーナー・マイカルは実家の近くにもあるのですが、そちらは結局まだ一度も行っていなかったのです。音割れのない快適な音響施設にまず感動してしまいました。

「崖の上のポニョ」などが盛況の中、一番小さい135席の第9スクリーンが1/3ぐらいしか埋まらないという寂しい有り様でしたが、作品自体は素晴らしいカンフー映画でした。正直、マイケル・アンガラーノ邪魔!というジャッキー・チェン/ジェット・リー両ファンの声は天界に轟くほどではないかと思われます。

カンフーオタクのアメリカ人青年ジェイソン(マイケル)が、質屋にあった如意棒をきっかけに昔話の中国に飛んでしまいます。そこで旅の学者でなぜか酔拳使いのルー・ヤン(当然ジャッキー)と出会い、如意棒を持ち主である孫悟空に返すのが使命だと告げられます。さらに旅の途中で、如意棒に選ばれた人を探す黙僧(ジェット)と出会い、二人で寄ってたかって哀れなジェイソンに修行を付けてラストバトルに突入。
この物語では孫悟空を五行山に封じたのがジェイド将軍(コリン・チョウ)なる人物になっており、ぶちのめすべき悪役がこの人。仙人なので不老不死。天界では他に「帝」なる人が出てきますが、天帝というより三尊の誰かをモチーフにしているようです。孫悟空絡みなら太上老君でしょうか。

...ドランク・『モンキー』なのに...猿っぽいのに...コミカルキャラなのに...孫悟空がジャッキーじゃないなんて!!でもジェットの孫悟空も、なかなかどうして。この人のことはまだ全然知らないのですが、役者ですねえ。裏声も出しますので要チェックです。もっとも、過去に女装したのに比べれば小さいことかもしれません(汗

展開は適度に無理があります(笑)。瀕死だったはずなのに霊薬を掴んで起き上がるシーンとか、もういいんです、観客は笑って許していますから。もちろん、両雄もマイケルもちゃんとした(謎)笑いどころを提供してくれています。

しかしジャッキー、全っ然衰えてないように見えました。ハリウッド作品は全速ではなかったんですね。黙僧と出会うまでは伝説的な酔拳を堪能できますし、引き続いて蟷螂も虎も鶴も蛇も出てきまして幸せです。ああもう、帰りに勢いでツタヤで借りてしまいましたよ、とりあえず「プロジェクトA」を。残念ながら「酔拳」は貸出中で「少林寺」は2しかありませんでした。

クライマックスは人数がもっと多いと最高だったんですけどね。さすがにカンフーアクションで人数を揃えるのは難しいんでしょうか。「阿羅漢」が桁違いの映画だったと再確認しました。

ヒロインのゴールデン・スパロウ(リュウ・イーフェイ)がちょっと物足りなかった気がします。儚すぎるんです。昔の作品では女性格闘家も大活躍していましたが、今は流行が違うのでしょうかね。白髪魔女(リー・ビンビン)の方は名前通りのアクションも見せてくれましたし存在感がありました。もっと妖怪っぽい外観だと完璧だったのに、とは世間の人は思わないんでしょうけれど。この白髪魔女は中国の武侠小説をベースにしたキャラのようです。

エンドロールを見てびっくり、アメリカ韓国香港、あとちょっと中国本土とカナダ、という布陣でした。韓国すごいですね。脚本などのストーリー骨格では乱暴な作品も目に付きますが、映像技術に関しては一線級と言っていいのではないでしょうか。ひるがえって日本は、この作品の冒頭に入った邦画の宣伝が「おくりびと」でしたし、黒澤明と共に娯楽大作は終焉してしまったんでしょうか...。
いや、人情系も、ちょっとシュール入ったお笑いも、嫌いではないのですが、何というか「刑事物語」の系統が見たいな、と。

久々の映画館、素敵な時間でした。来週は何を見に行きましょうか。

ところで、今の人って終演の拍手はしないんでしょうかね?

酔えば酔うほど強くなる

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フォン・ベック伯と会いに書店に行ったら、視野の端に引っかかった書籍の「クレオパトラ」が「ネクロフィリア」に見えた場合、行くべきは眼科でしょうか、脳外科でしょうか。

さて、偶然でも関係する事象が重なった場合、その印象はとても強くなります。今日の場合、TBS王様のブランチで目にした「ドラゴン・キングダム」と、AT-Xの銀魂で目にしたドラゴン隊長という、二つのジャッキー・チェンネタでした。
この映画、原題は"The Forbidden Kingdom"のはずなんですが、邦題には「ドラゴン」を付けてきました。ブールス・リー以来の伝統なんでしょう。サモ・ハン・キンポーも日本では「デブゴン」の名を与えられていましたし。

カンフー映画、好きです。アクションは見ていてスカッとしますし、ストーリーも単純明解で実にエンターテイメント!香港国際警察のラストとか最高です。三節棍を作ってみたり木のハンガーを振り回したりした人は少なくないはず。
私はブルース・リー世代よりは下になるので、基本的にはジャッキー・チェンの世代です。彼も香港返還からハリウッドに行き、ちょっと精彩を欠くように見えていました。なんでもアメリカではあのスピードが速すぎる、と注文が付いたせいもあるようですが。

ジャッキーの次の世代がジェット・リーになりますが、ほとんど見たことがありません。実は「少林寺」に出ていたんですけどね。最初に知ったのが「HERO」という有り様で、これは「マトリックス」の影響を隠さないSFXが売りの作品なので、食わず嫌いで今もって見たことがありません。唯一見たことがあるのは、今年に入って海外出張中に見た「精武英雄(邦題:フィスト・オブ・レジェンド)」だけで、しかしこれが素晴らしかった。ビリー・チョウのタフガイっぷりは悪役としてとても魅力的でした。

やっぱり猛スピードで最後には悪役をぶちのめすのが醍醐味だと再確認した次第。久しぶりに映画館に行こうと思っていたところでしたので、明日にでも行ってこようと思います。
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