漫画の最近のブログ記事

ポー

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「ポーの一族」の主人公はエドガー、そのパートナーがアラン...。

タイトル含めて名前の由来がエドガー・アラン・ポーだということに、初めて読んで20年近くしてようやく気付きましたですよ。

当時はまだ怪奇小説に手を出しておらず、「江戸川乱歩の名前の元ネタの人?」ぐらいの認識しかありませんでしたので、まあ仕方ないでしょうか。

その後クトゥルーを皮切りに手を出し、ラヴクラフト全集の「狂気の山脈にて」からテケリ・リ繋がりで「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」へと飛び火し、それでポー作品を少し囓ったわけですが。

そうではあれ、それからもしばらく気付きませんでしたので、察しが悪いような気はします(汗)。

ソ連

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少し前、速水螺旋人「靴ずれ戦線」という漫画に手を付けまして、速攻でお気に入りに加えられました。

速水螺旋人氏を知ったのは富永浩史作品経由(「小説 馬車馬戦記 ディエンビエンフー大作戦」)で、富永浩史氏はあさりよしとお作品経由(挿絵で見つけた「俺の足には鰓がある」)です。

コラムの異様な情報量も特徴の一つですが、その中でソ連でフィアットやペプシがライセンス生産されていた、と書かれていたので驚きました。

ソ連解体当時の私は17歳。国際情勢に特に興味を持ってはいませんでした。基本的には衆愚的な「悪い国」でしかなかったと言っていいでしょう。従ってソ連が実際の所、一般市民レベルでどういう国だったのか一切知らずにおりました。

ロシア文学も全く知りません。最近になって囓り始めましたが、一冊目が「ロシア怪談集」(河出文庫)ってのは我ながらどうかと思います(汗

というのは平たく言えば、速水・富永両氏の土台を知りたいなあ、と漠然と思っているからでしょう。私の数少ない中学以前の読書歴には神話というのがありまして、そこ派生のものは大体好きです。幻想文学、ホラー、土着の神様・妖精その他諸々。

神話に興味を持ったのは、ファンタジーRPGのモンスターを解説したパソコン雑誌記事や書籍だったでしょうか。「RPG幻想辞典」(ソフトバンク)は今も書棚にいます。

ですので「靴ずれ戦線」や富永氏のデビュー作「ルスキエ・ビチャージ/死天使は冬至に踊る」は興味津々の内容ですが、「バーバ・ヤガー」という魔女がムソルグスキー「展覧会の絵」の第9曲にあったことにも先ほど気付いたばかりです。

その「展覧会の絵」はPC-8801mk2付属デモのBGMで知りました。「プロムナード」「キエフの大きな門」が使用されていまして、もう1曲がバッハの「バディネリ」ですが、それはつい最近突き止めたところです。

私が持っているポリドールの交響曲版CD(アバド指揮)では「バーバ・ヤーガの小屋」は「キエフの大きな門」に間髪入れずに繋がっていますから、しばらく聞いていませんでしたがよく覚えている曲でした。

民話ならソ連が遠くなっても関係のない伝承の話ですが、それとてあまり見つからず。「ロシア英雄物語」(平凡社)とか「ロシア民俗夜話」(丸善)とか、いずれも絶版です。日本にロシア人は結構いますから、もっと知りたいものですが。

キリスト教と共産主義によって民間伝承がかなり失われているとも聞きますね。残念なことです。

ましてソ連自体の話となるともっと厳しいでしょう。世界史レベルの話以外に関心を持つ人は極めて少数だろうからです。そもそも日本語の本がどれだけあり、どれだけ現存しているのか。

試しに「ソヴェートの市民生活」(弘文堂)なる古い本(終戦直後のアテネ文庫)の復刻を読んでみたところ、美化することなく淡々と書かれていてなかなか面白いものでした。格差も結構あるよとか、結婚観はこんな感じだよとか。

ただ何しろ物資不足の時代に苦労して発刊された薄い本なので、非常に駆け足になっています。また、1949年の内容だというのも考慮の必要があるでしょう。

もうちょっと新しい本はいずこ。「ルポ・ソビエトNOW」(読売新聞社/1983)なんかどうなのでしょうね、と思っているところです。

新刊を買う

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12月から最近まで多忙でろくに漫画のチェックもできず。電車の中で読めるからという理由で小説だけは手にしていましたが。

久々に漫画売り場に行くと、未入手の新刊に違いないものがちらほら。確信が持てないものもありまして、発売日がわかればほぼ判別できるのですが、漫画はビニールカバーが付いています。

となると電子的手段に訴えなければなりません。大手書店は店内に検索用の端末があるので、それで調べることもできますが、そうでなければ携帯端末を使うことになります。

しかしカバンや懐に手を突っ込むのは店内において好ましい行為ではありません。そこで私の場合はレジの近くなど、店員が見ている場所ですることにしていますが、やはり不便です。

初版の発売日だけでもわかればいいので、カバーのISBNコードの近くにでも記載してくれたら、と思います。

ポポロクロイス物語

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「プレステのRPG」...という先入観が全ての始まりでした。年代と絵柄が合わないのが問題なのでした。

小学生の頃に朝日小学生新聞で読んだ漫画がありました。白い騎士が出てくる作品で、そのものずばり「白騎士」という名前だった気もしました。落第忍者乱太郎の連載開始と同じ頃です。

2頭身ぐらいで、ヘルメットの形状からメトロクロスの漫画版のような顔だったという印象が残っています。線の描き込みが多めの絵柄でした。で、何やら山のような場所で苦労していたような。

検索すると真っ先にポポロクロイス物語が出てくるのですが、年代が合わないし、ジャケットの絵と絵柄が違うために門前払いして幾星霜。病床で時間つぶしに検索したところ、記憶にある白騎士とおぼしき人物が「ファイアードッグ」という単行本の表紙に描かれていることが判明。

早速調べると、ポポロクロイス物語の初期作品とのこと。この時にようやく、新聞掲載からゲーム化までに時間が空いていることに気付いたのでした。

何とか入手したところ、単行本第2巻のストーリーを読んでいたとわかりました。ガボとか竜尾の剣とか竜頭の剣といった名前が記憶からよみがえってきたのです。

で、その2巻は1986年4~6月とありました。これは調べたところ乱太郎と完全に重複するのですが、どういう掲載状況だったのでしょう。1日3ページだったはずですから、80日以上となると週6日でしょう。代わりばんこはあり得ません。

違う紙面での掲載だったでしょうか。最終ページ(普通の新聞で言う番組欄)が乱太郎でしたから、内側のどこか別のページに。

私が惹かれたのは白騎士であって残念ながらピエトロ王子ではありませんから、あのメディアミックスに乗れなかったことは経験として大した損失ではなかったかもしれません。でもとりあえず1作目だけ買ってみたり。

それにしても四半世紀以上経って、よく再会できたものですが、新聞掲載作品で単行本になっているものは多くありません。ポポロクロイス物語もゲーム化からさらに経っての単行本化ですから、運が良かったと言うべきなのでしょう。

クリアファイル

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clearfile.jpg
珍しくタイムリーなネタで、「怪物王女」×「南Q阿伝」のクリアファイルが到着しました。

ケルベロッテも好きなんですよ。クロブラックに「何言ってるんすか」と言われる脈絡ない時事ネタ含めて。

「怪物王女」も佳境に入りまして、彼らのB級映画ネタを見られる日も終わりが近付いていると思うと寂しくもあります。

まあ、「南Q阿伝」が同じ世界のこともあり、似たようなノリですが。ただ風俗レベルの何気ない呪術を取り上げていたりして、これも私のツボ刺激しまくりです。

こういうパロディ満載の作品は、それに触れてみたりと積極的に関わることで、楽しみも広がるのですが、最近の悩みは作中の「トリフィド」がどれか、ということでしょうか。恐らくBBCドラマ版ではなく映画版「人類SOS!」だろうと思うのですが。

なお同封されていた紙ピラによると、「怪物王女」20巻・「南Q阿伝」2巻は4月予定だそうで、春が待ち遠しいです。

人間失格

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太宰の方は未読です(ぉ

竹書房のですね、「名作文学アンソロジー 太宰治」なるマンガを買ってみたのですよ。よしむらなつき嬢の作品が入っているというので。

「御意見無用っ!! 」および「里見☆八犬伝」の頃からファンです。「あにメカ」だけ未入手ですが、「それじゃあ吉田くん!」の2巻からしばらく音沙汰がなくて心配したのも思い出。

スピード感が半端ないですねー。復帰後の作品は「吉田くん」3・4巻以来ですが、いや絶好調。連載作品とはまた違う濃さがあります。物語の舞台から飛び出してみせたのは嬢だけですね。

しかし皆さん本当によく読んでます。未読の私でさえ何というか、作品の隅々まで知り抜いて咀嚼しているなあ、という印象を受けるのです。

というのは電車の行き帰りで今読んでいるのが野田元帥の「レモン月夜の宇宙船」なのですが、似たベクトルを感じるのですよ。本の虫の耽溺ぶりを。

読書するってのは、こういうものなのかなあ、と思うのでした。ああ、やっぱり何度も何度も何度も読みたいなあ。でも時間に比して読みたい数が多いしなあ...ああ。

余談ですが後半の「走れメロス」が地味ぃな感じがしますね。個人的には閣下の「走れセリヌンティウス」だけで充分というのもあったりしますが。

夢喰いメリー

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yumekui.jpg牛木義隆氏はローゼンメイデンのファンアートで知った名前です。顔の表情がとても好きなのですが、プロデビューしていたと知り単行本を買ってみました。

夢をテーマとする作品です。スタイルはバトルものですし、ネタとしてもそう珍しくはありませんが、キャラがよく立っています。ストーリーも起伏があって良いですよ。

特に人外キャラがいい感じです。極端なディフォルメであれ、全く現世にないものであれ、現実から離れれば離れるほど、独自のリズムで形を整えなければなりません。そこに何となく王ドロボウを感じたのですが、熊倉裕一氏がお好きだそうで。

夢の世界で人外いっぱい、というと「風のクロノア」というこれまた大好きな作品がありますが、この路線は胸がときめくのです。

「追跡者」ジョン・ドゥが素敵です。こういうトリックスターは元々好きなのですが、マントとか仮面とかしゃべり方とか主人公へのちょっかいとか、ツボ突かれまくりですよ。一巻冒頭ではまだそれほどではありませんが、再登場する度に格好良くなっています。牛木氏も好きなのでしょう。取り巻きの猫が大勢いるのですが、直立してたりケモノ好きにはたまりません。

「迷宮」ランズボローは子分らしい小物ですが、表情豊かですし、主人公らを絶望に落としてみたりと活躍しています。一方で、悪の親玉である「灯台」エルクレスは人外というほどではありません。素顔が兜で完全に隠れていたら、好みから完全に外れるところでした。もっとも、夢魔が全部人外というわけでもないので、その方向に期待しすぎてもいけませんが。

1巻を買ってから2巻がなかなか手に入らず、ようやく見つけた書店で4巻までまとめ買いしてしまいましたが、いいとこで終わってますね。5巻は半年後ぐらいでしょうか。単行本派はこういう時に困ります。
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