夢喰いメリー

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yumekui.jpg牛木義隆氏はローゼンメイデンのファンアートで知った名前です。顔の表情がとても好きなのですが、プロデビューしていたと知り単行本を買ってみました。

夢をテーマとする作品です。スタイルはバトルものですし、ネタとしてもそう珍しくはありませんが、キャラがよく立っています。ストーリーも起伏があって良いですよ。

特に人外キャラがいい感じです。極端なディフォルメであれ、全く現世にないものであれ、現実から離れれば離れるほど、独自のリズムで形を整えなければなりません。そこに何となく王ドロボウを感じたのですが、熊倉裕一氏がお好きだそうで。

夢の世界で人外いっぱい、というと「風のクロノア」というこれまた大好きな作品がありますが、この路線は胸がときめくのです。

「追跡者」ジョン・ドゥが素敵です。こういうトリックスターは元々好きなのですが、マントとか仮面とかしゃべり方とか主人公へのちょっかいとか、ツボ突かれまくりですよ。一巻冒頭ではまだそれほどではありませんが、再登場する度に格好良くなっています。牛木氏も好きなのでしょう。取り巻きの猫が大勢いるのですが、直立してたりケモノ好きにはたまりません。

「迷宮」ランズボローは子分らしい小物ですが、表情豊かですし、主人公らを絶望に落としてみたりと活躍しています。一方で、悪の親玉である「灯台」エルクレスは人外というほどではありません。素顔が兜で完全に隠れていたら、好みから完全に外れるところでした。もっとも、夢魔が全部人外というわけでもないので、その方向に期待しすぎてもいけませんが。

1巻を買ってから2巻がなかなか手に入らず、ようやく見つけた書店で4巻までまとめ買いしてしまいましたが、いいとこで終わってますね。5巻は半年後ぐらいでしょうか。単行本派はこういう時に困ります。

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