魔王の罠にかかった王様と親衛隊に代わり、勇者と戦士が囚われのお姫様を救い出すストーリーです(違...わなくもない)。
「ターミネーター4」制作会社の持ち株会社、ハルシオンHDが破産申請をしたという衝撃的なニュースがあり、慌てて見てきました。通常の上映期間はとっくに終わっていましたから、山梨はテアトル石和までの遠征です。待合室に猫がいる小さな映画館でした。
ジョン・コナーは予言者でありカリスマであり、抵抗軍はもっと年配が仕切っている設定となっています。北斗の拳2のバットみたいなリーダーも好きですが、これはこれでリアリティがあります。既存の軍隊には元々の指揮官達がいますから、軍属でさえない若造が入る余地はないでしょう。
主な登場人物はジョンの他、T3で一緒に逃亡してT-850の知る未来同様に妻となったケイト・コナー(旧姓ブリュースター)、T1の主人公でジョンの父となるカイル・リース。まだジョンとカイルは出会っておらず、これが今作の目的となっています。そしてT-800と殴り合える謎の男マーカス・ライト。
マーカスは審判の日より前に処刑された死刑囚だと冒頭で説明されますが、執行直前にサイバーダイン社への献体に合意し、改造されてしまうのです。彼の存在により、T3までのいずれとも違う未来にいると観客は認識するのですが、その狙いはクライマックスでスカイネット自らの口で明かされます。
メカについて。まずバイク型のモト・ターミネーター。何しろ人間側の状況が199X年的に酷い有様なので、カーアクションを取り入れるためには仕方ないところでしょう。そんな悪路で走れるのか疑問は残りますが。
T-800以降だけでなくT-600も潜入型だとT1でカイルが語っていたはずですが、T4のT-600はとても大柄で、「ゴムのような皮膚」を見るまでもなく人間ではないのは一目瞭然です。しかし映画として考えると、薄暗いシーンで銀幕越しに皮膚の材質はわかりませんから、「旧型」の記号化としては妥当ではないかと思います。
ハイドロボットという水中型も出てきます。どこのフェイスハガーかと思わなくもないですが、映像的には緊迫感がありました。
巨大な人型捕獲ロボットのハーヴェスターには、「トランスフォーマー」に似てしまっている点などで否定的な感想が多いようです。輸送機トランスポートとの合体はギミックとして面白いのですが。
元々ナンセンスである巨大人型ロボットの運用効率を論じる以前に、そもそも捕獲する理由がありません。スカイネットは人間を排除するのが存在意義なので、片っ端から殺さなければならないはずです。
T-800ら、今までの作品のターミネーター達は一体だけで過去に送り込まれているため、軍隊と対峙しない程度に隠密行動を取る必要がありましたが、今作の時間はまだ人間側が劣勢なので、確実な方法を採る理由がありません。
ですが、さて、T3までで描かれた未来と違うことを思い出さなければなりません。今までの未来ジョンや未来ケイトはカイルやT-800/850にマーカスのことを告げていませんので、T4ジョンがいるのは全く違う時空になります。
そしてまた、スカイネットがジョンよりカイルを優先的に狙うなど、T3までには描かれていないことです。カイルはまだ主観時間ではサラに会っていませんので、T4スカイネットはカイルがジョンの父だと知らないはずなのですから。
※ある出来事を起点にパラレルワールドが派生していく考え方に基づきます
つまり、T3でT-Xを送り出したよりさらに未来からの黒幕が存在することになります。その誰かが、マーカスを改造し、さらに指導者になる前のジョン、彼と会う前のカイルを探して殺すよう、T4スカイネットに指示したことになります。
それはもちろんスカイネットですが、さすがに情報だけを過去に送るような、映像的に地味な真似はしないでしょうから、また人型ロボットの何者かと考えるのが無難でしょうか。
T4は「俺達の戦いはこれからだ!」な終わり方をしてしまいます。サイバーダイン社は吹っ飛ぶのですが、スカイネットはコンピューターネットワーク上に存在する(T3からの設定)ので、まだ消えてはいないのです。
T2ほど圧倒されなかったのは正直なところですが、続きが見たいと思うぐらいには楽しめました。でも、最後まで撮影されるんでしょうか?
「ターミネーター4」制作会社の持ち株会社、ハルシオンHDが破産申請をしたという衝撃的なニュースがあり、慌てて見てきました。通常の上映期間はとっくに終わっていましたから、山梨はテアトル石和までの遠征です。待合室に猫がいる小さな映画館でした。
ジョン・コナーは予言者でありカリスマであり、抵抗軍はもっと年配が仕切っている設定となっています。北斗の拳2のバットみたいなリーダーも好きですが、これはこれでリアリティがあります。既存の軍隊には元々の指揮官達がいますから、軍属でさえない若造が入る余地はないでしょう。
主な登場人物はジョンの他、T3で一緒に逃亡してT-850の知る未来同様に妻となったケイト・コナー(旧姓ブリュースター)、T1の主人公でジョンの父となるカイル・リース。まだジョンとカイルは出会っておらず、これが今作の目的となっています。そしてT-800と殴り合える謎の男マーカス・ライト。
マーカスは審判の日より前に処刑された死刑囚だと冒頭で説明されますが、執行直前にサイバーダイン社への献体に合意し、改造されてしまうのです。彼の存在により、T3までのいずれとも違う未来にいると観客は認識するのですが、その狙いはクライマックスでスカイネット自らの口で明かされます。
メカについて。まずバイク型のモト・ターミネーター。何しろ人間側の状況が199X年的に酷い有様なので、カーアクションを取り入れるためには仕方ないところでしょう。そんな悪路で走れるのか疑問は残りますが。
T-800以降だけでなくT-600も潜入型だとT1でカイルが語っていたはずですが、T4のT-600はとても大柄で、「ゴムのような皮膚」を見るまでもなく人間ではないのは一目瞭然です。しかし映画として考えると、薄暗いシーンで銀幕越しに皮膚の材質はわかりませんから、「旧型」の記号化としては妥当ではないかと思います。
ハイドロボットという水中型も出てきます。どこのフェイスハガーかと思わなくもないですが、映像的には緊迫感がありました。
巨大な人型捕獲ロボットのハーヴェスターには、「トランスフォーマー」に似てしまっている点などで否定的な感想が多いようです。輸送機トランスポートとの合体はギミックとして面白いのですが。
元々ナンセンスである巨大人型ロボットの運用効率を論じる以前に、そもそも捕獲する理由がありません。スカイネットは人間を排除するのが存在意義なので、片っ端から殺さなければならないはずです。
T-800ら、今までの作品のターミネーター達は一体だけで過去に送り込まれているため、軍隊と対峙しない程度に隠密行動を取る必要がありましたが、今作の時間はまだ人間側が劣勢なので、確実な方法を採る理由がありません。
ですが、さて、T3までで描かれた未来と違うことを思い出さなければなりません。今までの未来ジョンや未来ケイトはカイルやT-800/850にマーカスのことを告げていませんので、T4ジョンがいるのは全く違う時空になります。
そしてまた、スカイネットがジョンよりカイルを優先的に狙うなど、T3までには描かれていないことです。カイルはまだ主観時間ではサラに会っていませんので、T4スカイネットはカイルがジョンの父だと知らないはずなのですから。
※ある出来事を起点にパラレルワールドが派生していく考え方に基づきます
つまり、T3でT-Xを送り出したよりさらに未来からの黒幕が存在することになります。その誰かが、マーカスを改造し、さらに指導者になる前のジョン、彼と会う前のカイルを探して殺すよう、T4スカイネットに指示したことになります。
それはもちろんスカイネットですが、さすがに情報だけを過去に送るような、映像的に地味な真似はしないでしょうから、また人型ロボットの何者かと考えるのが無難でしょうか。
T4は「俺達の戦いはこれからだ!」な終わり方をしてしまいます。サイバーダイン社は吹っ飛ぶのですが、スカイネットはコンピューターネットワーク上に存在する(T3からの設定)ので、まだ消えてはいないのです。
T2ほど圧倒されなかったのは正直なところですが、続きが見たいと思うぐらいには楽しめました。でも、最後まで撮影されるんでしょうか?
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