サマーウォーズ

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109シネマズ菖蒲の7番シアターはちょっとスクリーンが小さい...。もっと早く行っていれば、もう少し大きいスクリーンで見られたのでしょうか。

オンラインサービスと現実が強固に融合した世界で、ネット上のテロリストのようなAIと対決するというシンプルなストーリーで、本筋に関しては語ることもありませんが、付随する出来事と演出が優れている作品でした。

情報をひたすら吸収するAIというモチーフ自体は使い古されたものです。役回りとしては「攻殻機動隊」の"人形使い"よりも、「サイレント・メビウス」の方でしょうか。東京タワーでレビア・マーベリックと対決したAIは、情報をコピーではなくムーブしてしまうのか、現実世界が徐々に機能しなくなっていった点で、本作のAI"ラブマシーン"により近いものです。

しかし現実世界への影響をより具体的に、より人間くさく演出することに力点が置かれており、万人向けの作品として成功しているのではないでしょうか。

最後の四人の活躍、特に電脳の技術的な部分と最も縁遠い夏希の、文字通りの大勝負はクライマックス最大の見せ場であると同時に、本作のテーマを象徴するシーンなのでしょう。
佳主馬と夏希のアバターも格好良かったです。やはり耳ですね、特に佳主馬のはケモノで素晴らしい。

SFとしてはツッコミどころ多数ですが、細かい矛盾を気にせず見させてくれるだけの迫力がありました。

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