2009年11月アーカイブ

混信

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中央高速の三鷹付近で交通情報(1620kHz)に英語の放送が重なると思ったら、FENこと現AFN(和光810kHz)の二次高調波だそうでして、これはどうにもならないのですね。遠い未来に米軍が日本から完全に撤収したとしても、ラジオ局自体は残るような気がします。

一方国道246号を上っていくと、神奈川から東京都に入るあたりでNACK5(79.5MHz)に混信するものがあるのですが、こちらはK-city(79.1MHz)とFM東京(80MHz)の中間に出るものらしいです。

電子回路は4アマを取った時に暗記したきりですが、わかりやすい説明がありました。トップページはこちら
複数の電波が入り込むと、増幅する時に和・差・高調波という、膨大な組み合わせの「おまけ」が出てくる、という話です。
これを意図的に使っているのが逓倍回路やテーパーへテロダインだと思いますが、ともかく増幅回路が理想的に完璧でない限り避けられない現象です。

この理屈なら増幅前に選択できれば相当に軽減されそうですが、恐らくそういうものは既に実在して、かつコスト面から普及していないのでしょう。
私自身は車ですぐに通りすぎてしまうだけの話なので、その間を我慢か無視をすれば棚上げできますが、影響範囲に住むBCLな人には面倒な問題です。

パン!

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capacitor.jpg去る11月18日はミッキーマウスと私の誕生日、あちらは81歳、私は23h歳。

別に何かが変わるわけでもないと思ったら、デスクトップPCの方から派手な破裂音がしました。本日ようやく中を見ていますが、案の定、マザーボードのコンデンサが破裂していました。

ずっと前、会社でAbitのKA7が壊れた時以来の出来事で、そのときはいつの間にかの液漏れでしたから、音を聞くのは初めてです。
目立つ場所ですが見落としてしまい、先に電源の封を切って中を開けてしまいましたが、こちらも膨張しているものがあり、交換した方が良さそうでした。

マザーボードはMSI K9NU Neo-V、破裂したのは日本ケミコンの16V1000μFです。KZGランクの印刷があり、この手の問題のテンプレサイトによれば、最上位に近い良品となっています。壊れる時は壊れるものですね。

実は夏にAM2XLI-eSATA2をeBayから取り寄せてあったりしますが、とりあえずは修理の方向で部品を調達します。

初BD

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「ターミネーター2 プレミアムエディション Ver.2.0」が届きました。私にとって、映像ソフトとしては初めてのBDになります。

何度も見ているので内容は今さらですが、フジテレビ1996年放映版の音声が収録されているのが最大の特徴です。エアチェックを紛失し、また聞きたいと切望し何度かテレビ局にも当時のジェネオンにも投書したことがありますが、遂に再会できました。

「地獄で会おうぜベイビー」、これが聞きたかったのです。「さっさと失せろ、ベイビー」では全然違います。この辺はシュワちゃん慣れしているテレビ局の方が上手いですね。「コマンドー」的と言いましょうか。それに原語"Hasta la vista, baby."は「また会おう」(あの世で)の意味ですから、「失せろ」は適切ではないでしょう。

全体の台詞回しはビデオ・DVD版が整っているようで、表現自体は津嘉山正種のものが一番良いですね。命令の言い回しも「~するんだ」でなく「~しろ」となっており、個人的にはこの方が短く簡潔で好きです。
一番違うのはT-1000を倒した後のT-800の台詞で、原語"I need a vacation."を「休暇が欲しい」としているのは、字幕と津嘉山正種版だけです。玄田哲章版は全て「修理が必要だ」となっていて、物語後半を学習に より人間っぽくなっていったT-800の台詞なのに、機械の表現でちぐはぐになっています。

さりとてT-1000の声は咲野俊介が好きで、また印象に残る決め台詞は相変わらずフジテレビ版が優れていると感じます。比較してこの三律背反な事態に気付き当惑です。
決め台詞については、劇場に行かなかった私が最初に見たのが「地獄で会おうぜベイビー」版だということもあるかもしれません。実際に優れた表現だと思いますが、時間が経ち、要所の台詞だけが記憶に残ったことで、その後の吹き替えに違和感を覚えたとも言えそうです。

やはり最初の印象はいつまでも残るもので、例えば悪名高い日テレ初放映版スターウォーズEp.4(松崎しげるハン・ソロ)も時々見たくなってしまいます。エアチェックを発掘してあるので、またDVDにダビングする予定です。

最近は段々とテレビ局製作の吹き替えも収録されてきていますが、この調子で頑張ってもらいたいものです。「キャノンボール2」とかどうでしょう?

ゾンビ

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zombie.jpg中学1年の時、スキー合宿に向かうバスの中で見たのがこれで、ホラー映画初体験でした...。

当時の友人が持ってきたのですが、流すのを許可した先生も理解ありすぎでしょう。その日一日吐き気がしたのも思い出の彼方、今ではスパイダードッグを見ながらスパゲティを食べられます。

しかし語り継がれる作品の一つでホラーに入門したことは幸いだったかもしれません。これが救いようのない単なるスプラッタだったら、きっとジャンルそのものを嫌いになっていたでしょう。

噴水の中の小銭をつかみ取るゾンビ。バーゲンの館内放送で売り場に向かうゾンビたち。やはり消費活動は人間風刺の槍玉としては定番どころです。もう死んでいるのになお煩悩に動かされる姿は、皮肉が強すぎるぐらいのシーンです。
そして、鍵をかけその中のゾンビを駆逐した安全なショッピングセンター中で、気ままなひとときを過ごす主人公たちも、消費の虜になっているわけですね。

ヒロインはフランですが、一人しかいない女性というだけでなく、あんな世界で子どもを身ごもっているのは希望の象徴でしょうか。欲にくらんで自滅する弱さを表したスティーブン、この世に絶望して自殺すると見せ一転、最後まで戦い続けたピーター、二人のヒーローはそれぞれに人間を表現しています。調子に乗って早々にやられてしまうロジャーは最も人間の脆さを表しているでしょうか。

一方で、仮のオアシスを破壊するヒャッハー野盗の面々、人体の5%をゾンビに食わせろとのたまう傲慢な科学者、共にゾンビが生まれてしまうような救いのない世界を表しているようです。

早くからファンタジーのゲームに接していると、ゾンビはあくまでモンスターであり人間とは違うという感覚を持ちますが、そうでない人から見ると人肉を貪る死体たちは共食いに見えるでしょう。つまり食人、カニバリズムです。慣れとは恐ろしいもので、劇中の政府放送を聞くまで気付きませんでした。
さらに最低でも死体の首を切り落とすことが求められる世界観は、死者への敬意という大抵の宗教が持っているタブーにも挑戦してしまっています。当時は恐ろしいほどセンセーショナルだったことでしょう。

リメイクではゾンビが走るらしいですが、それは逆にメリハリがないように思います。死体は魂がないのですから、魂が抜けたような動きであるべきです。

この先、便乗派生作品を追いかけるのも楽しそうですが、「人間解剖島ドクター・ブッチャー」とか今時のレンタル店には置かれていない作品も多いようで、買うとなると高いので思案のしどころです。とりあえずロメロのシリーズから始めましょうか。

ゼイリブ

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theylive.jpg遠い昔、アメリカへホームステイに行った折、ホストファミリーで見かけた映画がこれでした。

1989年の夏、公開の翌年ですからレンタルビデオかケーブルテレビか。日本人から見ると風変わりなビデオデッキがあった気がするので、レンタルの方だったでしょうか。いずれにせよ、こんなマニアックな作品との邂逅が海外での話だなんて、珍しいにも程があります。

教会へのガサ入れの後、段ボールを運び出してサングラスをかけるシーンあたりから記憶が始まり、銀行で銃を乱射した後、小さなUFOを撃ち落とすシーンまで覚えていました。おかげでこの作品だと後から調べられたのですが、それももう10年以上前の話です。パソコン通信時代かインターネット初期かに掲示板で教えてもらうことができました。

カルト的作品らしいと知って見てみたくなり買っておいたのですが、結局長年放置といういつもの有様でございます。
型番を見る限り2000年版のものでした。その後2003年に再販されましたが既に廃盤。ややプレミアムが付いてしまっているそうで。これも吹き替えでの放送があったらしいので、次に発売する時はぜひ収録していただきたいものです。

支配階級を宇宙人として描く風刺作ですが、特に流行ものの広告に違和感を覚えたことがある人は多いでしょう。「今年の流行はこれだ!」...流行らそうとしているだけでは?と。
別に何のことはない、扇動は消費を効率よく回すための方法に過ぎないのですが、そこに悪意があったとしたら、こういう解釈になるでしょう。

「バトルランナー」や本作のようなテレビ風刺作品は、今時のテレビでは放送してくれるのでしょうか?昔のテレビは自身への批判を含む作品すら、よく流していたものですが。

今や日本は宇宙とお話できてしまう人がトップに座ってしまいましたので、この作品を見るにつけ、フィクションであってほしいものだと思わずにいられません。

遊星からの物体X

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thing.jpgホラー映画の金字塔とも称されるジョン・カーペンター監督の傑作ですが、うっかりDVDを買ってしまいました。

この作品との縁は例えば...
  • ノリスモンスター登場シーンぐらいしか覚えていませんが、テレビで一度見ているはずです。
  • 87年か88年のラジオの製作で、サラウンド効果の説明に使われていたのがこの作品でした。ブレアが無線機を壊し、振り向きざまに発砲するシーンがイラスト付きで。
  • 安永航一郎「県立地球防衛軍」で南極物語として(もちろん意図的に)紹介されていました。
  • 瀬菜モナコ「イチャメチャ」のカバー裏マンガに出てきました。
有名な作品ですから接点は多いですね。

これだけ接点があったのに、冒頭で犬を狙撃している理由を思い出すのに何分もかかったぐらい、予備知識なしに近い状態で見られたのは幸いでした。

怪物としての宇宙人と言えば、この時期だと数年前にリドリー・スコット監督「エイリアン」があります。これは汁も滴るいい昆虫で、グロテスクとはいえ美しさも感じる整ったデザインでした。
その直後で、これだけのオリジナリティを表現して見せたのは、並大抵のことではありません。生首から足が生えるとか、一体どんな脳みそしていたら思い付けるのか。まあ、ノリスの脳みそはなくなっていそうですが。

チャイルズが乗っ取られていたのかが、よく話題になるようですが、それは重要ではないと思います。監督の言い分では二人とも人間とのことですが、それが嘘だったとしても、作中で決着しなかった問題にはあまり興味がありません。続編があるとしたらチャイルズの解釈が変わるだけですし、なければそれで終わりです。

それより、ブレアがいつから乗っ取られていたのかが問題です。小型UFOを作るぐらいですから、ある程度の時間を宇宙人として行動していたはずですが、冷静に分析をしてもいました。しかし分析結果を基地の仲間に知らせていないので、あれが人間として行動できた最後だったのでしょうか。
解剖で体液の一滴ぐらいは触ったかもしれない、程度しか感染経路はなかったでしょうから、乗っ取られるのに時間がかかったとしても、あり得る話です。

ところで、火炎放射器って南極では日用品なのでしょうか?

別のリーマンさん

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NHKスペシャル「魔性の難問 ~リーマン予想・天才たちの闘い~」が放送されました。まだ解かれていませんが、素数に関わるリーマン予想という問題を扱った話です。軽く暗号技術との関わりにも触れられていました。

2年前、ポアンカレ予想を扱った「100年の難問はなぜ解けたのか ~天才数学者 失踪の謎~」がありましたが、今回も廃人が出るような世界の話です。

最初にオイラーの話が出てきました。後にオイラー積と呼ばれる素数の式が、円周率を表していた、という話。
それ自体も驚くような話ですが、何を意味するのか知らずに数式を作って解いてみる、というのも門外漢には理解不能ではあります。パズルを作ってみる感覚なのでしょうか?

そしてリーマンの予想「ゼータ関数(オイラー積を拡張したもの)の非自明なゼロ点は一直線上に並ぶだろう」。
ごめんなさい、曲面関数すらわからないので、立体的に視覚化されても、なぜそう表現できるのかがわかりません...。

そのゼロ点の間隔を表すと予想した式が、原子核のエネルギー間隔の式とうり二つだった、という衝撃的な話が出てきました(まだ解かれていないので、この式は最終的には関係ないかもしれません)。オイラーの「実は円周率だった」も驚くべき事ですが、今度は原子物理学にたどり着いてしまいました。
確かポアンカレ予想を解いたグリゴリー・ペレルマンも、物理学からアプローチしていたはずです。純粋に数だけを扱っていたはずの数学が、いつの間にか自然世界の現象と戦っていた、というのは鳥肌が立つような壮大な、少し恐ろしい話です。

素数には「発見」という言葉が使われるぐらい、全く未知のものだったのです。そして実用的な処理時間で使える、できるだけ大きな素数を使うことで、暗号は安全になります。その素数に法則があったとしたら、暗号解読は飛躍的に簡単になってしまうのかもしれません。
その時は、素数と関係のない暗号にシフトするのか、最終兵器の量子暗号になるのか。

さて、魔性の難問と100年の難問と、その長編がハイビジョン特集で放送されます。それぞれ今月21日と23日です。ポアンカレの方も今度こそ録画してみましょう。

Windows 7とプリントサーバー

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Win7_ss.jpg漢数字が+と-だからって、電気でなく電池なのはこじつけだと思うのですが、電池の日。

¥7,777で話題を呼んだキャンペーン版Windows 7が10月22日の発売日に届いていました。さすがLicence Centerです。少し時間が空きましたが実験も兼ね64ビット版の方を、今やメインとなったThinkPad X61 Tabletにインストールしました。
発売して間もなくインストールしたWindowsは95と2000以来でしょうか。いずれもβからレポートを上げたりしましたが、それぞれ32ビット、NTカーネルという大きな進化の時でした。

動作は全体的に軽めですが、Vista x64に比べるとエクスペリエンス・インデックスの3Dが低くなっています(3.4→3.1)。これはPC系ニュースサイトで報告されているベンチマーク結果と合致しますが、3Dゲームには縁がないので影響はありません。
UIの細かい改良は期待通りです。Windows自身と関係ありませんが、X61の音量が細かく調整できるようになり、音量1でも大きすぎるようなことがなくなりました。現在、音量2で常用しています。

さて、プリントサーバーについて少々。
キヤノンMP810をNetHawk EP100経由で使っていましたが、既にサポートは打ち切られ、特にx64対応がありません。試したところLPR印刷は使えました。双方向通信が使えないため、インク残量もスキャナーも使えませんので、あくまで時間稼ぎですが。

プリンターもスキャナーも手続き無しで使える優秀な機種でしたので残念ですが、後継のPIXPORT EP80の評判がイマイチでしたので、サイレックスSX-2000U2に移行しました。なぜか黒いですが(何
こちらは本日付でWindows 7/SnowLeopardに正式対応。公式にはVista/7のRAW印刷は非対応としていますが、MP810では正しく印刷できました。

余談ですがキヤノンの場合、プリンター機能だけに関しては、この辺の適当な東芝スタックのBluetoothドングルを使わせる方法があります。無線とはいえ直接なので双方向通信も問題ありません。
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