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スターウォーズを劇場で初めて見てきました。以下ネタバレです。

Ep.1の頃にあったらしい4~6の再上映を見ておくべきでしたが、何の因果か今のところ最低評価のEp.9が最初で恐らく最後のスターウォーズ劇場鑑賞となりました。

駆け足で説明不足とは指摘せざるを得ないでしょう。例えばルークがエクセゴルを探っていたといつ語られたのか、あの記録はいつ渡されたのか。そしてレイアがレイにジェダイの修行をさせているのはどういうことなのか。

一応設定だけはある程度追いかけたことがあるので、ジェダイアカデミー再建あたりのスピンオフで、ハン・ソロの息子はもちろんレイアもチューバッカの息子(!)もジェダイになったという話は耳にしています。

他にもシスはクローン技術を持っているとか。ですので、制作陣がそこらの情報を把握している、或いは「した」ことだけは言えるのですが...。しかしEp.7~9通して過去作品に比べ作りが雑と見なされて仕方がないところ。

# シスの子孫ってのはあまり聞かないような...

レイアがジェダイ「だった」ことをEp.7で触れておけば、Ep.8で宇宙空間を飛んだとしても、それほど呆然とさせることはなかったろうし、Ep.9でライトセイバーを託されるのも何も問題ありません。

Ep.8の内容が空っぽだったのはキャリー・フィッシャー死去の影響だろうと思いたいですが、レイの出自はEp.5のルークとベイダー同様Ep.8で明かしておくべきだったでしょう。自分に向き合う描写が足りなさすぎました。

また、そもそもレイがなぜ戦うのかの動機付け、特になぜカイロ・レンと互いに執着しているのかがいまいち伝わってきませんでした。ルークの弟子という共通項はありますし、Ep.8でルークが身を挺して語りかけ力尽きたのを目撃しましたから、「師匠の後を継いで」レンを救うというレイ側の理由がEp.9以降にはあります。

ではレンがレイに執着する理由は? 暗黒面に引き入れて味方にしたい。そうかもしれませんがEp.8でスノークを倒す理由も不明で、私にはむしろあれはEp.6のベイダー同様、立ち直ったようにすら見えたのですが...。スノークの手下というのも居場所には違いないでしょう。逆らう理由がわからないのです。

そもそもで行くとレイがいきなりライトセイバーを使いこなすのは擁護不能です。元ストームトルーパーのフィンならまだわかります。ロイヤルガードはかなりの手練れですし、下っ端に剣術好きがたまたまいても理不尽ということはありません。フォースを持たなくてもジェダイを倒し得ることはクローン戦役前後の時代に証明済みです。

ただどちらが活躍する筋立てにせよ、Ep.7のレンが弱すぎるという問題点は残ります。悪役が弱くては盛り上がりません。悪役側の葛藤はあくまで主人公側に対して強い上でこそ感情移入するのです。

結局9作通して暗黒卿ダース・シディアスを倒す話でした、でも構いませんが、であれば遅くともEp.8までに顔見せはすべきだったでしょう。スノークの背後にいることを示唆するぐらいのことをすれば良かったものを。

Ep.1~6がシディアスの話でしたから、9までその話になるのは仕方ないのかもしれません。大作映画としてあれ以上の悪役を作り出すことができないのであれば、クローンシディアスより他にどうにもしようもなかったでしょうか。

# クローンなのに半ゾンビなのはなぜ...

ええまあ、わかっていますよ。どうせ3作全体として魅力的なストーリーを作れないまま制作し、恐らくEp.9を前に理解のある誰やらから入れ知恵やテコ入れがあったぐらいのところでしょう。

レンに命を与えられたレイがスカイウォーカーを名乗る終わり方は、Ep.1の「バランスをもたらす者」から延々と引っ張ってきたものと思われます。これ自体は良い着地点だと思います。

Ep.9単体で見れば、言い換えればEP.7~8で充分な伏線が張られ、できればレイの出自もEp.8で明らかにされていたと仮定すれば、駆け足なこと以外は悪くなかったのが救いでしょうか。特にC=3POの扱いがEp.5並に笑えたのは良かったです。

Sherlock Holmes and Dr. Watson

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シャーロック・ホームズの映像化作品は数あれど、その中で縁があるのが1979年に制作された主演Geoffrey Whiteheadのテレビシリーズです。

Wikipediaの記事によると低予算だったとかプロデューサー(ポーランドのテレビ局)が賄賂で逮捕されたとかフィルムが当局に没収されたとか色々騒動が書いてあるのですが、伸興通商というところが英語教材化しており、それを大学生の頃に語学の授業で使っていたのです。

H: I'm sorry Dr. Watson. But I am one of the best pickpockets in London.
W: You picked his pocket?
H: (ここ曖昧、「人聞きが悪いね」の字幕)
W: What did you...take?

というやり取りでホームズが財布か手帳かを懐から取り出すシーンが非常に印象的でした。容疑者からモノ盗んどいてワトソンに言い直させるというのが、当時まだ翻訳版も含めてホームズは読んだことがなかったのですが、いかにも「それっぽい」と感じたのです。

でこのシリーズ、上記の騒動が原因かDVD化は長らくされていなかったのですが、最近、2017年になってドイツから発売されていたようです。ドイツなので"Sherlock Holmes und Dr. Watson"と...なんだかund以外が英語綴りのままなのが某戦車アニメを連想してしまいます。

英会話がそれなりにできる今でもネイティブの速度には追いつけないので字幕があると嬉しいところですが、ともかく入手しようと目論んでいるところです。

さて今どき日本メーカーの技術者なんてアジア人との英会話が大半でして、theがlaに聞こえるつまりð→lの傾向がある中国語訛り(人によりますが台湾中国共通のようです)とか、速度はともあれこれはこれで慣れるのに苦労しました。そしてネイティブからすれば彼らも私もかなり訛って聞こえることでしょう。

他、身近にはロシア人もおり(日本語英語のトリリンガルですがtʃ→ʃの傾向あり)、またアメリカ法人やドイツ人法人からも偉い人が来て喋ることがありますが、今の私が一番苦手なのがドイツ語訛りです。イントネーションが上下にうねり、さらに単語単位(或いはドイツ語で複合名詞になるような固まり単位?)で語尾がかなり上がるので、切れ目が分かりづらい!

英語、なんですよこれら全て。誰も引け目など感じることなく喋っています。技術的な向上心があればなお良いですが、日本人も日本語訛りで堂々と喋ればいいんです。実際、LとRの違いなんて文脈でわかりますから(アクセントがおかしくても箸と橋を間違えないでしょう)、何の心配も要りません。

ビッケ

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本日MXTVで実写版「ビッケ」をやっておりまして、今エンドロールですが、原作への愛にあふれている感じがしました。私自身は記憶がかなり薄いのですが、実写版の各キャラ、一目でアニメ版のキャラが連想できますしね。

ネットではドイツ本国で予告編が公開されたぐらいの頃に早くも情報が出回りだしていましたが、ちょっと見る機会がなかったのです。

そう、ドイツです。実は出張中、ドラッグストアRossmannで普通に日本のアニメグッズが置いてあったのですが、その中にアニメ版「ビッケ」もありました。

噂なんてものはいくらでも脚色できるものですが、こうして普通にごく当たり前の感じで見かけると、本当に親しまれているのだと少し感動するのでした。

銀河鉄道の夜BD版

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何となくLDの帯を取り出してみたところ、「ハイビジョンからダウンコンバートした高画質ニューマスター版!」とありました。なんと当時既にハイビジョンマスターだったとは。従ってBDには何の問題もなかったわけです。

簡単に比較してみましたが、DVDとは明らかに違いました。文字や時計の文字盤といった線全般、或いは輪郭の再現度は一目瞭然です。また確実にフィルムの傷ではない部分が、DVDでは潰れていました。スタッフロールもかなり読めますし。

アナログハイビジョンのおかげでこうして高精細な画面が楽しめていることに、頭が下がります。

銀河鉄道の夜BD

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ついに発売されるようでして。特にリマスターはしていないようですが、一昨年にBSプレミアムややBS11で放送したぐらいですから、問題ないのでしょう。

見たのは小学5年の時になるはずです。場所は麻生市民館だったように思います。以来ずっとずっと記憶に残り続けている作品で、VHSもLDもDVDもサントラも買ったのでした(病気)。ついにBD...感慨深い。

「ほんとうの幸(さいわい)」、当時の私は「生きていること」だと感想文に書いた記憶があります。年齢相応に浅いですが、間違いではないでしょう。ジョバンニだけ生きて帰りますし、カムパネルラも「ゆるして下さるだろうか」と不安がるぐらいですから、死ぬのが一つ天秤にかけられるような事ではあるのです。

どんなに辛くとも、正しい道ならそれを進むことで幸に近付くと、燈台守は言います。「近付く」のですね。生きて到達はできない場所だと仄めかしているような気がします。だからこそ生者は努力するのでしょう。

一方で「蝎の火」のエピソードなどは一見すると自己犠牲すべきと解釈できますが、死ぬ間際に自分を深く省みたことで夜闇を照らす存在になったという、そちらを見落とすことはできません。上の幸に近付いていく話と合わせて、心がけが重要だとも解釈できるように思います。

...というのは原作だけでも論じられるところですが、もちろん当時そこまで読書の習慣はなく、この映画で私は初めて死について考えさせられたのでした。祖母が亡くなったのもこの頃だったように思いますから、その影響もあるかもしれません。映像作品の中で賛美歌を聴いたのが初めてだったろう事も、でしょうか。

今でも時々、最近の媒体は録画BDですが、見ていますから、ぜひ入手したいと思います。

NOの反対

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「ビートルズの」...になるのかどうか、「イエローサブマリン」という映画がありますが、海外版BDを購入しました。ジェレミーの台詞は日本語字幕があっても理解できませんし。

青い色をしたブルーミーニーズという連中がペパーランドの様々なものを破壊していきますが、その中で、KNOWを破壊するとNOになるというシーンがあります。

好きの反対は無関心なんても言いますが、無知が拒絶に繋がるわけですね。

グスコーブドリの伝記

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劇場でも見たのですが、買ってあったBDを最近また見まして、感想を徒然と書いてみます。

まず声が小栗旬というのが...。明らかに青年の声ですが冒頭のシーンは少年ですから違和感が。イーハトーブに行く辺りからは大丈夫ですが、声優2人の方が良かったように思います。他の俳優女優は許容範囲だったかと。

てぐす工場のエピソードは原作通り火山の噴火にすべきだったと思います。最後に火山を逆用しているので、メッセージが伝わりにくくなると考えたのかもしれませんが、そこまで鋭くしなくても良かったのではないかと思います。

それ以外は割と好きな作品と言えますが、何やら原作を知らない人の頓珍漢な批判が散見されるようで(田んぼに石油は非常識、とか)、そういう無知で不当な評価が目に入ってしまうのも、ネットの悪いところでしょうか。

原作ではネリと再会していますが、本作は別れたままです。ブドリが賢治の投影なのは明らかですから、妹トシに合わせたのでしょう。両親の遺体が見つかって墓がある、とか原作は色々決着が付いていますが、本作は飢饉で失ったものを強調しています。

夢のシーンは本作オリジナル(ますむらひろし版は未読)ですが、「銀河鉄道の夜」のキャラが出演しています。凌雲閣風の塔でエレベーターに家庭教師ら4人がいたのは切なかったです。死後の世界ってだけでも切ないのに、そのまた後の時間軸というのは。

イーハトーブにパン屋の主人や無線技士がいました。というかクーボー博士は無線技士の体型違いですし、ペンネンナーム技師は活版所の人(所長かな)によく似ていますね。

賢治は短命な人でしたが、その晩年になる「グスコーブドリの伝記」はまとまりの良い作品とは言い難い部分があります。カルボナード島の章はひたすら続く台詞、そして最終段落の言葉の速さ。それまでと作風があまりにも違うように思うのです。

飢饉を扱うテーマですから、賢治の人生を鑑みると非常に強い思い入れがあったろうと容易に想像されます。その思い入れの強さが空回りしてしまった感もありますが、原作の個性でもあるでしょう。

さて意外だったのは、本作に合わせて「銀河鉄道の夜」BD版が出る予想が外れたことです。BS11とNHKプレミアムで立て続けに放送されましたので録画しましたが、BDで欲しいですね。今からでも!

悪魔の改造人間

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テレビで見た思い出の映画の一つです。翻訳した会社によると1988年6月30日のテレビ東京木曜洋画劇場だったようです。

えっ、ゴールデンで流したんですかこれ。

宇宙服のようなものを着た感じに改造された人が復讐する話で、途中で歯磨き粉のよーな体液というか駆動液が漏れてて、改造した奴も同じように自分を改造してそいつと対決して倒すけど瀕死。

というのが記憶でした。先日ちょっと気合いを入れて調べたらタイトルがあっさり判明しまして、早速入手してみたところ、ドンピシャでした。

地面に置いた手紙のところに落とし穴があって、穴の中で樹脂で固められるシーン、それからもちろん最後の対決シーン、これらは大体覚えていました。

敵意を増幅して殺人マシーンにする装置とか、制御パネルが外れていてとか、その辺の細かい筋書きは忘れていました。まあ要するに、宇宙服にしか見えない姿で格闘というチープさが私に残った印象の大半だったことになります。

自分でプログラムを書き換えたという、「なんじゃそらー」というシーンは少し覚えていました。でもあそこは愛でも許された気がします。結局死んじゃうのに変な期待を持たせるのは意地悪だとも思いますし。

原題がTHE VINDICATORで、FRANKENSTEIN '88とも銘打っていたようですが、それほどセンセーショナルではないと言わざるを得ないのは確かでしょう。何しろあっちは生命創造に初めて挑んだゴシックSFホラーですから。

# FRANKENSTEIN '88は公開前、製作発表時点でのタイトルだったらしいです

私はまだ映画のフランケンシュタインは見ていませんが、原作小説では「醜さ故に」人を殺しさえしてしまった悲劇を、この敵意増幅装置によって行なわせているのは理解できます。

でも、そもそも組み込む理由がよくわかりません。単に付けてみただけのようですが、それでは釈然としないのです。人の蘇生自体も取って付けたように急に出てきます。

兵士を作るためという「ユニバーサルソルジャー」のように綺麗に物語を進められなかったのは、マッドサイエンティストに固執したせいでしょうか。

# マッドサイエンティストって時点でフランケンシュタインは映画版ですね
# 小説では向学心が長じてモンスターを作ってしまう二重の悲劇ですから

アメリカでさえDVDが出ていないそうで。まあ、SFX的に見ても明らかに低予算映画ですし、ストーリーも特に独自色があるわけでもないですが、上記にように文句を言いつつも、私は妙に好きです。

この「好き」は理由のない好きですから、褒めようったって言葉が特に出てこないわけですが...(汗。

スターウォーズEp.7公開へ

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ロードショー誌1980年9月号にてジョージ・ルーカスが、「Ep.1~3はルークの親の世代、Ep.7~9は次の世代」と語っていたのを最近知りました。

というよりディズニーがルーカス・フィルムを買収して、そのEp.7~9を作らせるという発表があり、それから検索して知ったのですが...どんな内容になるのでしょう。

とりあえずわかっていることは、
  • ジェダイはルークしかいない
  • アナキン、オビ=ワン、ヨーダが霊体になっている
教えられる人間は1+3人いるわけですね。

手を付けていませんが、スピンオフ小説によるとルークはジェダイ復興のためアカデミーを創設したそうな。教え子がルークやレイアの子はともかく、チューバッカの甥って何ですか。

ウーキー族にもティヴォッカというジェダイマスターがいたそうですが、時代的にはEp.1より前でしょうか。ところでEp.3のウーキーがターフルという名で、チューバッカと別人だと今知ったりしましたが。

レイアも政治家引退後にジェダイの修行をしたとか。ヨーダが「ルークは歳を取りすぎ」って言っていたのは何だったのか。発想が二次創作の域を出ていないような。

スターウォーズにとってジェダイという設定は欠かせませんから、復興しなくちゃ続きませんし、人手がないので探すにしても身近な範囲になるのは妥当といえば妥当ですが。

ジェダイやシスの千里眼も具体的なものは見えませんから、例えばレイアの存在を皇帝も、肉親であるダース・ベイダーでさえも事前に知ることはできませんでした。旧共和国時代も地道なスカウト活動をしていたのでしょう。

でもルークの妻が小説版のみのキャラというのは物足りない気がします。アサージ・ヴェントレスやアソーカ・タノみたいなのがEp.5あたりにいれば良かったのですが。女っ気がレイアだけって酷いですね(汗)。

そうした設定が本家にどう取り込まれるかも含めて注目でしょうか。

AVIで編集

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broopers2.jpg実家で「アメリカンブルーパーズ2」を発掘しました。SL-J10で録画したもので、角川映画のCMから1985年のフジテレビ。

次週予告が5月4日、また野球延長の結果がヤクルト4-5巨人とあるので、4月27日と特定できました。

さすがにテープの状態が悪く、数回再生してようやくまともな画面になる箇所がありました。

そんな状態ではエンコードするにしても、正常に再生できた時のものを継ぎ接ぎしていくしかありません。となるとAVIの方が好ましく、眠らせていたADVC-100を復帰させました。

PSPのACアダプタを接続したらうまく起動しまして、また不調になったら怖いので電源をしばらく切っていません。

これをTMPGEnc Video Mastering Works 5に入力してみたのですが...YUVのアップサンプリングって凄いですね。YUV411を色の分解能が悪いと嫌っていたのは早計だったようです。

つまりアップサンプリングが利かなかったせいなのですが、当時もエンコードはTMPGEnc Plus 2.5でしたから、キャプチャソフトが悪かったのでしょう。

ちゃんとシーンチェンジでIフレームにしてくれたりするので、エンコードの時間を取れるのであれば、AVIはやっぱり良いですね。

ADVC-100が力尽きたらADVC-110を買ってもよいかも...。
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