銀河鉄道の夜BD

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ついに発売されるようでして。特にリマスターはしていないようですが、一昨年にBSプレミアムややBS11で放送したぐらいですから、問題ないのでしょう。

見たのは小学5年の時になるはずです。場所は麻生市民館だったように思います。以来ずっとずっと記憶に残り続けている作品で、VHSもLDもDVDもサントラも買ったのでした(病気)。ついにBD...感慨深い。

「ほんとうの幸(さいわい)」、当時の私は「生きていること」だと感想文に書いた記憶があります。年齢相応に浅いですが、間違いではないでしょう。ジョバンニだけ生きて帰りますし、カムパネルラも「ゆるして下さるだろうか」と不安がるぐらいですから、死ぬのが一つ天秤にかけられるような事ではあるのです。

どんなに辛くとも、正しい道ならそれを進むことで幸に近付くと、燈台守は言います。「近付く」のですね。生きて到達はできない場所だと仄めかしているような気がします。だからこそ生者は努力するのでしょう。

一方で「蝎の火」のエピソードなどは一見すると自己犠牲すべきと解釈できますが、死ぬ間際に自分を深く省みたことで夜闇を照らす存在になったという、そちらを見落とすことはできません。上の幸に近付いていく話と合わせて、心がけが重要だとも解釈できるように思います。

...というのは原作だけでも論じられるところですが、もちろん当時そこまで読書の習慣はなく、この映画で私は初めて死について考えさせられたのでした。祖母が亡くなったのもこの頃だったように思いますから、その影響もあるかもしれません。映像作品の中で賛美歌を聴いたのが初めてだったろう事も、でしょうか。

今でも時々、最近の媒体は録画BDですが、見ていますから、ぜひ入手したいと思います。

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