木曜日に長い残業を終えて帰宅し、ようやくニュースをチェックしてみると、平尾誠二氏の訃報を知りました。
80年代末ぐらいから、私はTVKでラグビー中継をよく見るようになりました。神戸製鋼の平尾、大八木、それに三洋のラトゥーといった頃だったと思います。
今も時々テレビ観戦していますが、当時が一番熱心にラグビーを見ていました。その時代の象徴的な選手の一人でした。
2019年大会まであと3年、残念です。ご冥福をお祈りします。
日本が準決勝で負けちゃいましたが、私はわくわくしました。これで本当に国際大会になったのです。
今までは同じ国と何度も当たるツマンナイ大会でしたが、私は常々、色んな国と試合をするところをもっと見たいと思っていました。
まあ、ドミニカもプエルトリコも中米で、オランダも国がヨーロッパとはいえ選手は中米オランダ領出身で、結局は米大リーガーだという話なのですが。
しばらくは国籍が違うだけでも構わないでしょう。少なくとも、監督とメンバーが違うだけでも違う個性のチームになります。
日本から東アジア周辺国に拡がったように、この先どうなるかわかりません。オランダやイタリアからヨーロッパの他の国に拡がるかもしれません。拡がれば五輪に復帰する日もあるでしょう。
とはいえ...某魔法生物の台詞ではありませんが、世の中、勝つことだけにしか興味がない人が多いのは事実ですから、これで関心が低下しないことを祈るばかりです。
また、米が愚痴っていますが時期が悪いのは正論でしょう。サッカーW杯のようにシーズン中にやらないと、ケガや終盤の成績低下は避けられません。
このあたり、サッカーがW杯開催のためどのような苦労をしてきたのか、勉強する必要があるでしょうか。日本のJリーグは後からできましたし、そもそもW杯強化が目的ですから何の問題もありませんでしたが。
今のところルール改悪も特になく、レスリング柔道みたいに試合自体がツマンナイこともないので、晴れ舞台として続いてほしいと思います。
大学ラグビー選手権決勝、両校優勝だと思ったのですが。2トライ1ゴール同士、残り2分のペナルティ。
同志社三連覇以来の関西勢が決勝進出となりましたが、そこで帝京が三連覇を達成したということになりました。
性格の全く違うチームが大接戦を演じるというのは、見ていて本当に楽しいものです。同点になってからの攻め合いも、天理は強引過ぎやしないかと冷や冷やもしましたが、でも全力で当たらないと絶対後悔しますし、あれで良かったと思います。
天理はもちろんですが、同志社も強かった今年の関西勢でした。これから日本選手権もありますが、来年の大学ラグビーも楽しいことになりそうです。
世の中には黙認されている悪習があります。誰もが認識していますが、損得勘定で「仕方ないか」で済ますのです。
例えばいわゆるヤクザです。中にもいろいろ人種があるにせよ、縁日に屋台を見て撲滅しようと思う人は多くないでしょう。
さて大相撲。八百長の話は何十年と囁かれ続けています。どこからともなく「あの力士は八百長だ、あの力士は真面目だ」と噂されてきました。
あの江戸時代から続いているのですから、色々あるでしょう。しかしそれら全てを含めての大相撲でも、私は構わないと考えています。
手品師は「種も仕掛けもありません」と言います。実際はあるけれど「わからないでしょ?」「見破ってごらんなさい」というわけです。この言い回しにケチを付けるのは無粋にも程があります。
楽しければそれでいいとも思うのです。寺尾の突っ張り、小錦の豪快な勝ち負け、水戸泉の塩まき、ファンの心理として勝敗は二の次だったりしないでしょうか。
七勝七敗の千秋楽を高確率で勝ち越すのも、プロレスラーがカウント3直前から大逆転するようなものだと思えば、大した問題ではないかもしれません。
もちろんその場合、プロレスのような単なる興行団体として、公益法人からは外れなければなりません。施設も買い取らなければならないでしょう。
江戸時代ではない現代の政府の庇護を受ける資格があるのか否か。暗部を否定するのか肯定するのか。一度真剣に議論した方が良いのではないでしょうか。
まず柔道男子100kg級のツブシンバヤルについて。試合をほとんど見られませんでした。鈴木桂治を破った相手を見たかったのですが、中継予定だったフジテレビは日本人が負けたと知るや、体操男子個人総合(前日にNHKが中継した種目のVTR)に切り替えてしまったのです。低俗な放送局だとは思っていましたが、これほど救いようがない無責任な局だとは知りませんでした。今後一切未来永劫、五輪の中継はしてもらいたくありません。ニュースもどきも止めて、一日中お好きなバラエティでもやってたらいかがでしょうか。
陸上ではジャマイカのウサイン・ボルトが100m、200mの二冠、しかも両方で世界新。100mは自身の世界記録9秒72を、しかも最後を少し流して破ってしまいました。人間は遂に9秒7の壁を破ったのです。そして200mは、あのマイケル・ジョンソンが「驚くほど速いのが自分でわかった」と語った、400mとの二冠を達成したあのアトランタの19秒32を破っての快挙。ジョンソンはこのレースで足を少し痛めてマイルリレーを欠場したのですが、ボルトは4×100mリレーにも出場するようです。
水泳では北島康介の二種目二冠、中村礼子の連続銅、松田丈志の銅、さらに男子メドレーリレーでも銅を獲得しました。追われる者としての北島の勝利は、最初より何倍にも重いでしょう。そしてやはりマイケル・フェルプスの八冠。表彰式の直後に予選があるような大変なスケジュールでしたし、中には1/100秒レベルのデッドヒートもありましたが、出場全てで勝ってしまいました。平泳ぎが少し苦手だそうで、北島との対決は見られないのですが、これ以上勝てる見込みのある種目がある人間が今後登場するのかどうか。超人の偉業を目撃できたことを嬉しく思います。
フェンシング男子フルーレで太田雄貴が銀メダル。しかも準決勝で世界ランク1位を破っています。日本では少女マンガぐらいでしか普段は目にしない競技ですが、外国人に柔道(JUDOでなく)ができるなら日本人にフェンシングができたっておかしくないわけです。新聞に配信された写真がどれもこれも背景が真っ黒で、なぜコラージュのような写真になってるのかと思ったら、そのような演出がされた会場だったと後から知りました。観客から剣先が見えるようにでしょうか。竹刀がそれなりに重い剣道でさえ素人には見えないのに、軽量のフェンシングの剣捌きなど、どっちみち目にも止まらぬ世界ではありました。
正式種目最後の年、女子ソフトボールの金メダル。あのアメリカを遂に大舞台で破っての悲願達成。女子サッカー大躍進の4位。とてもアグレッシブで応援する側も楽しい試合でした。女子クレー射撃で中山由起枝が4位。ジリジリする神経戦でした。
ちょっとチャンネルを回したら、馴染みのない競技の映像に出逢えるのが五輪の醍醐味です。
踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損♪
選手入場が始まってからですが、北京五輪の開会式を見てみました。選手の皆様、楽しそうで何よりでした。政治的には色々ありますし、日本人としては最近も冷凍餃子のスクープが出たりして、あまり嬉しくないネタが多いですが、それは参加選手には関係ない話ですしね。
それでもなお政治的な話をするとすれば、中国政府の意向はともかく、アメリカを筆頭にこれ程の国家元首が集まった大会は、極めて珍しいのではないでしょうか。世界中の生産活動の中心を占め、世界最多の人口を誇る、冷戦後世界の超大国と呼ぶに値する国の国力は間違いなく示したところです。
そして聖火点灯、最終走者がワイヤーで空を飛びました。アナクロですが、文字通り空を駈けて、会場の屋根のあたりを一周する演出は好きです。少し離れた場所で装置に着火、機械仕掛けで聖火台に点灯というアイデア自体はモスクワでもやったことですが、速度と火力が段違いでした。さらに会場周辺を含めた中国各地で花火が華々しく打ち上げられ、中国らしさの本領発揮です。
小手先に頼らない物量とスケール感は中国ならではです。踊り子の衣装が無国籍になってしまっていたのが物足りなかったのですが、聖火点灯は圧倒的でした。
スポーツの祭典、一人でも多くの選手が実力を発揮できることを祈ります。