ある雨上がり、道を歩いている私の前方10mぐらいのところに水たまりがあったわけです。すると少し右からこちらに歩いてきていたちびっ子が私の正面に進路変更。
ピンと来たので少し左に移動すると、案の定、水たまりでパチャパチャと遊び始めたのでした。
水たまりというのは音や感触はもちろん、背が低いとその辺の景色の映り込みを波紋で動かせて面白かったのですよ。幼い頃の記憶がうっすらと残っています。
今は上からしか見えていないものを、昔はほとんど下から見ていたのです。毎日食事しているテーブルはもちろん、それより高い医者の受付・会計のカウンターなどは完全に下からしか見えず、上で親と看護婦さんが何をしているのか、気になって仕方なかったものでした。
だから時々、下から見てみることがあります。そういえばヴィヴィオに乗っていた頃、自動車の裏に初めて滑り込んだときは何やら感動したものでした。
見えているつもりで実は半分も見えていないなんてことは、よくあるような気がするのです。
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