5時まで男・5時から男

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昔、ライオンのグロンサンCMで表題のキャッチコピーを使い流行語になりました。高田純次のキャラクターと相まって、ご記憶の方は多いと思います。

私の父は長い残業が当たり前の職場にいましたので、私の定時に関する具体的なイメージは、役所や銀行などの窓口ぐらいでしかありませんでしたから、「なぜ17時なのか」が長いことあやふやでした。私が就職した頃には既に18時定時が普通でしたから。

別にどうでも良いことだったので放置していましたが、「誰も書かなかったソ連」(鈴木俊子/文藝春秋)を読み始めたところ週5日制の話が書かれていまして、そのことをふと思い出しました。

労働時間を変えなかったため毎日1時間しわ寄せが行き、平日に家事・雑事ができず、どこかで休まざるを得なくなり逆に非効率的だ...と「文学新聞」(社会問題をよく取り上げる作家同盟による新聞だそうな)で批判されていたとやら。

なるほどこのソ連と同様、昔は17時定時だったものが週休2日になって18時に伸びたのか、とようやく理解できた次第です。

この著者は昭和41年(1966年)からの3年間ソ連に滞在したそうでして、週休2日は革命50周年(1967年)の時に制定されたとか。日本での普及は昭和50年(1975年)頃かららしいですが、グロンサンのCMは1987年ですから、常識と呼べるほどになったのは平成に入ってからかもしれません。

ソ連は伝統的に共働きが普通だそうで、速見螺旋人氏のコラムでも夫婦で戦車兵なんて話が紹介されていたりします。であれば(物不足だとしても)小売業などのサービス産業は比較的遅くまでやっていることになるはずですが、果たしてどうなのか。

日本の場合はコンビニが皮切りとなって19時以降まで営業の店が増えていったと記憶していますから、タイミングとしてはうまい具合に行ったのでしょう。

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