HotmailとかMac版Thunderbirdとか色々

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Hotmail(個人向けOutlook.com)が壊れた件、まだ完全には確定できていませんが、複合要因だったようです。Mac版Thunderbirdが怪しいのが一つ、そしてマイクロソフトのIMAP4実装が怪しいというのがもう一つ。

どうもMac版Thunderbirdで、添付ファイル名のエンコードが全ては行なわれていないような感じです。UTF-8そのままで放り込まれ、さらに長いと単純に折り返されてヘッダー構造が破壊されます。ただし送信直前の状態を確認できているわけではないため未確定。

その状態での送信を、少なくともiCloudもAol.comも拒否するのですが、Office 365もHotmailも受け付けます。結果は組み合わせで、Office 365送信なら送信済みフォルダに保存失敗(送信自体は完了)、Office 365受信なら配信不能、Hotmail受信なら受信フォルダが異常終了、Hotmail送信なら送信済みフォルダが異常終了です。

送信済みフォルダはSMTPと無関係にIMAP4上での操作なので、Office 365は常にIMAP4のフォルダへの保存失敗、新着メールであれば結果として配信不能、ということになりそうです。Hotmailは保存して壊れます。SMTPは共にザルですが、同じ実装かもしれません。

余所に送った場合、iCloud、Aol.com共に異常はありませんでした。単に添付ファイル名が化けただけのメールになっています。iCloudだけ化け方が少し直るという不思議なことになりますが、ともかく全体としては正常です。

少なくともHotmailのセッションの強制切断は確実にバグです。Thunderbirdの方もWindows版では起こらないことからして、Mac版固有の問題があるのは確かでしょう。

ところでマイクロソフトは内部の同期処理が怪しいところが前からありますね。Hotmailで転送設定をしても数ヶ月に1通ほど残ってしまったことがありました。WebのUIに個別の強制転送のような操作がないため、居残りメールはPOP3で受信してアプリ側でコピーしなければなりませんでした。

或いは、IMAP4上でメールをサブフォルダに移動したら、移動先で見つからなくなり、DeltaSync接続のLiveメール2012で確認したら、移動前のフォルダに残ったままだった、ということもありました。

またOffice 365では、ActiveSyncで削除したフォルダがIMAP4には列挙時だけ名前が出てくるのに、操作しようとするとエラーになるとか、細かい話が色々と。もうちょっと作り込んでほしいものです。
(2015/2/3追記)
フォルダの件はIMAPとしてはFAQレベルの、購読設定の問題でした。しかし規格上そうなるとしても、ユーザーフレンドリーではありません。ThunderbirdにせよWindows Liveメールにせよ、フォルダの齟齬については購読設定の変更を促すのが好ましいように思います。

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