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「ためしてガッテン」にて涙の効果を取り上げていまして、最後に「7割の人が涙を流す」という動画が流れました。

内容は、ろうの父を持つ娘(高校生ぐらい)が、境遇に悩み、反発し、自殺を図り、最後は父の輸血により助かるというものです。タイかどこか、少し南の方で作られたようでした。

妻は片目だけ泣いていました。音楽が絡まないと涙が片方からしか出ない体質なのだとかで。一方の私は特に何も。

この種のものを見て先に来るのは羨ましさです。自己表現ができるのが、まず羨ましい。その先が成功であれ破滅であれ、その時点でもう「私とは違うまともな人」なので他人事になるようです。

加えて、そこには愛情がありますから。娘の方も反発してこそいますが、反抗期の範疇で、究極的には境遇を憎んでいるに過ぎません。

学校どころか家でさえ教わらなかったことを「常識だ」と親兄弟が罵倒する家庭とは、集団下校時に袋叩きにされても「やり返せ」の一言で済ませる家庭とは、違うのです。

常識に基づいて理性的な反応はできます。涙を誘うような話であり、困難さのある境遇、可哀想な話だとわかりますが、某漫画にあった「知識で知ってるだけだな」というわけです。

感動とか同情とか、自分より低い立場の人間を見るときのエゴイスティックな(或は下手をすればサディスティックな)反応に過ぎないのではないかと思うことがあります。

逆から見るとわかりやすいですが、貴族や富豪がどんなに苦悩しても「贅沢な悩み」の一言で片付けるものでしょう。上記の私の反応も同様と言えます。

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