一票の格差

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本質的に「人が少ないところに発言権はない」ということなのですが、そこら辺はどう認識されているのでしょう。

始まりが憲法の番人であるところの最高裁の御判決でありまするからして、建前として尊重しなければなりませんが、でも制度や組織というのは、事前に重箱の隅をつついておかなければならないものです。

即ち、あまり言いたくありませんが被災地も含めて、人が減ったら発言力が減ることを、忘れてはならないはずなのです。政治でカバーでは北海道の鈴木某と何も違いません。

そういうデリケートな問題だからこそ、裁判所も「違憲『状態』」という玉虫色の言い方しかしないように思います。どこかの「冷温停止『状態』」と同じようなものですね。

高度経済成長期なら「田舎なんぞより都会に金を使え」という観点でものが言えたでしょうし、夥しい債務を抱える今にあっては、より効率的な使い方をしなければなりません。

でも人口過密都市に誘導して、その先に何があるのでしょう。東京にバベルの塔を作って1億人で住むのでしょうか。で、その中でまたフロア間で格差を争う?

実は「一票の格差」は時代遅れ、或いはもっと言うと間違いだったのではないか、とも思うのです。私には絶対正義とは思えません。

まあ判例は判例なので、見直されることはないでしょう。バベルの塔でも何でも作って、茹だって滅ぶその日まで。

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