暖かい世界

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近所の食堂で昼食を取ったのですが、待っている間に、小さな子どもを連れた一家が入ってきました。

歩けるようになってそれほど間もないような子だったのですが、店の女将さんが「早いねえ」と嬉しそうに迎えていました。

きっと常連さんなのでしょう。こうして周りのたくさんの大人に見守られて、子どもは成長していくものなのだなあ、としみじみ感じたのでした。

私が小学2年の時、父が単身赴任となったのですが、その時に母は箝口令を敷きました。父の不在を誰にも口にしてはならない、というのでした。

なるほど確かに泥棒対策として必要なことでしょうが、私の精神の育成に多大な影響を及ぼしてしまったと認識しています。

その時から周りの全ての人間が敵になりました。元々親子の情愛に疑問を抱かざるを得ないような家庭でしたから、文字通り全ての人間が敵になったのでした。

むしろいじめっ子であった私がいじめられっ子に転落したのも、この頃からです。いじめられる方に原因があるというのは、家庭に原因があるという意味で同意できます。

# いじめる方もいじめる方で家庭にも問題があるわけですが

周りを少しでも信じることができたなら、私が持っている世界はもっと暖かなものだったろう、と口惜しく思うのでした。

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