大河ドラマ「藤原頼長」

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yorinaga.jpg今期の大河ドラマが非常に面白いのですよ、皇室と藤原摂関家の怪演ぶりが。特に、父と兄弟3人出てくる藤原家の弟・頼長が素敵です。

「"大河ドラマ 頼長"」で検索すると結構ヒットしていまして、完全に平なにがし盛とかいう主役を食っていますな(汗。視聴率が低迷しているそうですが、宮中の糜爛した空気を楽しむ限り名作です。

古今東西、権力の中枢なんて場所は人の姿をした化け物が徘徊してきました。怨念が手で触れられそうに凝り固まった世界を表現するのは、役者としても腕の見せ所でしょう。

あくまで摂政・関白は天皇に対する力ですから、院政の時代は藤原家の力が弱まっており、復興のため上皇を排除しようとしている、と。日本史の授業で教わった気がします。

藤原家の中でも主導権争いがありますが、新興勢力である武家の台頭は論外とばかりに妨害する、この悪逆非道っぷりが化粧と合わせて清々しい。

平家の分裂工作のため家盛を操った際、ずいぶん妖しいシーンもありました。なんでも頼長は男色家でもあったそうで、これまた宮中には珍しくない話。

清々しいというのは、一歩引いて見られるということです。私は普通の現代ドラマを見ている時には、こういう悪役がいたらイライラしてしまうので、時代劇を異世界として認識しているのでしょう。

というわけで、頼長・忠実・鳥羽上皇の3人を注目して見ています。頼長は保元の乱で死んでしまうので、前1/3ぐらいの登場でしょうか。それまで武家をいびり続ける姿を堪能するとしましょう。

余談ですが藤原家は一条やら九条やら近衛やら、色々な流れがあるのだそうで、近現代史にも見覚えのある名字があります。細川護煕・元総理も近衛に連なる家柄だとか当時聞いたような。日本の歴史って長いですね。

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