夢の国

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夢の国といったらディズニーランドを連想するのが普通でしょうが、ラヴクラフト的にはランドルフ・カーターらが活躍する舞台です。

その最長編「未知なるカダスに夢を求めて」に登場する夜鬼(ナイトゴーント)やシャンタク鳥が「這い寄れニャル子さん」に出ていますが、実は私、読んでいませんでした。

というか食屍鬼としてのピックマンもこっちなのですね。「ピックマンのモデル」の頃はまだ人間でしたし、ガグも出てくるこちらでないとピックランドは理解できません。

どうも最初にクトゥルーとして一連の作品に興味を持ったため、青心社「クトゥルー」に当時(11巻まで刊行)未収録だったので見逃したようなのです。その後13巻に収録されたのですね。

最近になって、同時期に買っていながらあまり読んでいなかった創元推理文庫「ラヴクラフト全集」で読んで感動したところ。

ランドルフ・カーターといえば、ラヴクラフトの分身と言われる人物の末路が「銀の鍵の門を超えて」のあれというのは、割り切っているのか破滅的なのか。

ハッピーエンドなんぞあり得ない世界を描く人ですから、宇宙的な知識を地球に持って帰るなど夢の世界以外ではあり得ず、妥当な結末ではありますが。

夢の国には「先輩」と呼べる人もいましたから、カーターも今はズカウバから離れヤディスから戻り、夢の国で暮らしているのかもしれません。

這いニャル8巻は来月発売です。残業が続くと通勤電車はラノベでも読まないとやっていられません。待ち遠しいです。

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