濃いよベネット!

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commando.jpgシュワルツェネッガー主演「コマンドー」の新しいDVDが出るそうなのですが、吹き替えが収録されていないとのことで残念。というわけで、そんな時は自給自足。

SL-HF507でβII録画のSL-2100再生、DVR-77HのFINEにて。CMからすると1993年放送のものらしい「コマンドー」です。解説は故・淀川長治氏でした。
松下のハイビジョンのCM(スタジオやテレビやLD)が入っていたりして、こういうのはCMごと残しておこうと思わずにいられません。

単純明解な娯楽映画って素晴らしいですね。これこそがスーパーヒーローというものです。

「彼を起こさないでくれ、死ぬほど疲れているんだ」
「放してやった」
「この車を使おう、奴にはもういらん」
「買い物だ」
ウィットの効いた台詞の数々。原語でもほぼ言っていて、例えば"He's dead-tired."で検索するとたくさん出てきます。

役者もすごい人たち。ベネット役のヴァーノン・ウェルズは「マッドマックス2」で異彩を放った人です。マンガ「北斗の拳」のスペードのモデルになる、腕にボウガンを付けたウェズという役。娘のジェニー役アリッサ・ミラノは後に「チャームド」などに出演しています。脇役も存在感のある人たちばかり、よく揃えたもんですなあ。

改めて見ると、ラストのボイラー室での戦いで「ターミネーター2」のラスト、製鉄所の戦いを連想させられます。熱い場所というシチュエーションだけでなく、アクションのいくつかが実際に似ているのです。T2の方はもっと痛々しかったですが。
他にもプレデターを彷彿とさせる赤外線視野を使わせてみたり、T2はシュワルツェネッガー作品のエッセンスを集めている部分があるようで、キャメロン監督も心憎いことをしてくれるものです。

そのシュワちゃん、T4の話が出ているようですが、筋肉は大丈夫なんでしょうか...?もう還暦ですからね。
そしてターミネーター世界をこれから描くとなるとスカイネットが実際に支配している時代になるわけですが、そうなるとT-800やそれ以前の時代がこれから来ることになり、観客の時間軸ではロボットが退化することになってしまいます。
逆に不格好で異形のロボット軍をメインに押し出せば、それはそれで迫力があるでしょう。最後でT1に繋げるべくT-800シュワちゃんとカイル・リース(マイケル・ビーンも50歳を回ったそうで)を少し登場させれば盛り上がると思います。

しかし酷なことを言えばロボットが支配する暗い未来なんて作品は掃いて捨てるほどあるのであって、T1/T2がヒットしたのはメカデザインやSFXとシュワちゃんでほぼ全てなので(T-1000のロバート・パトリックの出世作ではあります)、小難しいテーマを掲げるぐらいなら作らない方がいいようにも思うんですが、作るのなら楽しませてほしいものです。

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