アパート住まいAVファンの必需品、コードレスヘッドフォンをTEAC HP-993iRからSONY MDR-DS6000にしまして、DVDプレイヤーの光端子も初めて接続する相手を得ることができました。
記念すべき最初の視聴は「スターウォーズ」6作品。
Ep.6だけ小説でも読んだことがあったので、火山のシーンはずっと前に知っていました。Ep.1~3映像化と聞いて「ついにアナキンとオビ・ワンの対決が!」と心を踊らせたものです。このEp.1~3をきちんと見るのは初めてになりますが、湿っぽい話でした。でも、人が道を誤るというのはこういうことなんだと思います。アナキンが暗黒面へ堕ちたのには大きく二つの要素があったと読み取りました。自我が強いことと、パドメを失うことへの恐怖と。自我の強さは自業自得の面がありますが(オビ・ワンのようにやがては克服できたはず)、恋人そして我が子を得て「しまった」のはフォースに身を置く者として制御の難しい問題だったと思われます。
映像的にはEp.4~6とのリンクが多数ありました。例えばEp.3ラストのヨーダの脱出シーンやベイダーの絶叫はEp.5のルークのそれでしょう。またグンガン軍はイウォーク軍を連想します。他、Ep.1の見どころポッド・レースは誰がどう見てもWacky Races(チキチキマシン猛レース)なのでしょう。
アメリカ人のGeekな英語講師の方もEp.1~3はあまり好きではないようでしたが、確かにヒロイックサーガではありません。Ep.4~6はダース・ベイダーという一人の悪役を倒すために東奔西走する構図でした。全身黒ずくめにマントをたなびかせ異形の甲冑の出で立ちで、邪悪な赤い色を湛える光の剣を振り回し、テーマ曲と共に登場し司令官として戦士として主人公たちのことごとくを阻む。これほどの悪役をもう一人期待するのも贅沢が過ぎるかもしれません。
新しい悪役...ダース・モールはEp.1でさっさと退場してしまいました。台詞もほとんどありませんし、シールドで分断されるシーン、クワイ・ガンが瞑想してる間に歩き回っているのもちょっと小物っぽく感じました。ドゥークー伯爵はEp.2で突然出てきたと思ったらEp.3冒頭で退場。Ep.1~3で一つの流れなのに、名物ライトサーベル対決の常連悪役を確立できなかったものでしょうか。
二人とも「ボス」というより「悪役の一戦士」の域を出ない感じでした。暗黒卿が先に登場してしまっていましたから、「手下」という印象が先に付くせいかもしれません。やはり黒幕は後から登場すべきですね。暗黒卿、後の皇帝の存在は誰もが知っているとしても。
しかし、言われているようにダース・ベイダー誕生物語としてなら話は別です。Ep.3冒頭はドゥークー退場でなくアナキンがジェダイの道を外れていく象徴的な出来事として見ることができます。アナキンが堕ちていき、彼を幼い頃から見守り育てたオビ・ワンと遂には対決するための、悪役たちが銀河帝国を築き上げるまでの三部作。「正義は勝つ」で終わらないのですから壮快ではないのも無理はないところですが、甘言を刷り込んでいくパルパティーン議長の狡猾さは深みがありますし、段々目付きが悪くなるアナキンは内面が良く表現されていると思います。むしろ、これを見てしまうとEp.6のルークは暗黒面に堕ちる可能性など感じなくなるほどです。
文句無く名作に入ると思います。ただ、爽快なエンターテイメント作品とは考えない方が良いですね。アニメ版ではグリーバス将軍が大活躍するらしいので、機会があったら手を付けてみたいと思います。
記念すべき最初の視聴は「スターウォーズ」6作品。
Ep.6だけ小説でも読んだことがあったので、火山のシーンはずっと前に知っていました。Ep.1~3映像化と聞いて「ついにアナキンとオビ・ワンの対決が!」と心を踊らせたものです。このEp.1~3をきちんと見るのは初めてになりますが、湿っぽい話でした。でも、人が道を誤るというのはこういうことなんだと思います。アナキンが暗黒面へ堕ちたのには大きく二つの要素があったと読み取りました。自我が強いことと、パドメを失うことへの恐怖と。自我の強さは自業自得の面がありますが(オビ・ワンのようにやがては克服できたはず)、恋人そして我が子を得て「しまった」のはフォースに身を置く者として制御の難しい問題だったと思われます。
映像的にはEp.4~6とのリンクが多数ありました。例えばEp.3ラストのヨーダの脱出シーンやベイダーの絶叫はEp.5のルークのそれでしょう。またグンガン軍はイウォーク軍を連想します。他、Ep.1の見どころポッド・レースは誰がどう見てもWacky Races(チキチキマシン猛レース)なのでしょう。
アメリカ人のGeekな英語講師の方もEp.1~3はあまり好きではないようでしたが、確かにヒロイックサーガではありません。Ep.4~6はダース・ベイダーという一人の悪役を倒すために東奔西走する構図でした。全身黒ずくめにマントをたなびかせ異形の甲冑の出で立ちで、邪悪な赤い色を湛える光の剣を振り回し、テーマ曲と共に登場し司令官として戦士として主人公たちのことごとくを阻む。これほどの悪役をもう一人期待するのも贅沢が過ぎるかもしれません。
新しい悪役...ダース・モールはEp.1でさっさと退場してしまいました。台詞もほとんどありませんし、シールドで分断されるシーン、クワイ・ガンが瞑想してる間に歩き回っているのもちょっと小物っぽく感じました。ドゥークー伯爵はEp.2で突然出てきたと思ったらEp.3冒頭で退場。Ep.1~3で一つの流れなのに、名物ライトサーベル対決の常連悪役を確立できなかったものでしょうか。
二人とも「ボス」というより「悪役の一戦士」の域を出ない感じでした。暗黒卿が先に登場してしまっていましたから、「手下」という印象が先に付くせいかもしれません。やはり黒幕は後から登場すべきですね。暗黒卿、後の皇帝の存在は誰もが知っているとしても。
しかし、言われているようにダース・ベイダー誕生物語としてなら話は別です。Ep.3冒頭はドゥークー退場でなくアナキンがジェダイの道を外れていく象徴的な出来事として見ることができます。アナキンが堕ちていき、彼を幼い頃から見守り育てたオビ・ワンと遂には対決するための、悪役たちが銀河帝国を築き上げるまでの三部作。「正義は勝つ」で終わらないのですから壮快ではないのも無理はないところですが、甘言を刷り込んでいくパルパティーン議長の狡猾さは深みがありますし、段々目付きが悪くなるアナキンは内面が良く表現されていると思います。むしろ、これを見てしまうとEp.6のルークは暗黒面に堕ちる可能性など感じなくなるほどです。
文句無く名作に入ると思います。ただ、爽快なエンターテイメント作品とは考えない方が良いですね。アニメ版ではグリーバス将軍が大活躍するらしいので、機会があったら手を付けてみたいと思います。